どもどもTにぃです
みなさん「長繊維」「短繊維」という言葉は聞いたことがありますか?
「綿」「ポリエステル」など繊維には様々な種類があります
それとは別に繊維の長さによっても2種類に分類されるのです
それが「長繊維」と「短繊維」なんです
様々な種類の繊維があるのに長さによって区別する必要があるのかと思われるかもしれません
しかし「長繊維」と「短繊維」では長さが違うだけで全く異なる性質の糸が作られるのです
それぞれに特徴があり、それぞれに適した用途があるので使い分ける必要があるんです
あまり馴染みが無い言葉かもしれませんが知っておいて損はないと思います
みなさんの身近なところでも「長繊維」「短繊維」共に使われていると思いますのでぜひ勉強していってください
この記事を読むことで、長繊維と短繊維の違い、長繊維と短繊維それぞれの特徴にについてお分かりいただけ、長繊維と短繊維についての理解が深まると思います
ぜひ最後までご覧ください
長繊維とは?短繊維とは?
繊維とは要するに細くて長いものです
具体的にどれくらいの長さかという定義はありませんが、太さに対して十分に長いものということなので細長いものということですね
実は繊維の定義は結構ざっくりしているんですw
繊維に関しては下の記事で解説していますので、せひ合わせてご覧ください
そしてこの繊維を長さで区別したものが長繊維と短繊維です
この長さが違うことによって作られる糸や生地には見た目や風合いなどに大きな違いが出てきます
それぞれの特徴を挙げながら短繊維と長繊維の違いを解説していきます
長繊維の特徴
長繊維は英語でフィラメントファイバーと言います
なので長繊維の糸はフィラメント糸と呼ばれます
フィラメント糸に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
長繊維とはその名の通り長い繊維のことです
その長さに定義があるわけではありませんが、「概ね1000m以上の繊維」と認識されている場合が多いです
化学繊維は人工的に作ることができる繊維です
シャワーヘッドのような形状をした口金から繊維のもととなる樹脂を押し出して繊維を作っていくため長さに関しては理論的には無限です
化学繊維に関しては解説した記事がありますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください
また天然繊維で唯一長繊維なのがシルクです
シルクは繊維の長さが1500m程度と言われており、長さが有限ではありますが長繊維に分類されます
シルクに関しては解説した記事がありますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください
長繊維は繊維1本1本がつながっており毛羽が少なく滑らかで光沢のある糸を作ることができます
そして特に合成繊維であればその糸にボリューム感を持たせる加工も可能ですし、ボリューム感を持たせずにそのまま使用すれば薄く滑らかな生地を作ることも可能です
短繊維の特徴
短繊維は英語でステープルファイバーと言います
短繊維糸はステープル糸やスパン糸と呼ばれます
スパン糸に関しては下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください
短繊維にも長さの定義があるわけではありませんが「長さが概ね1m以下の繊維」と認識されている場合が多いです
綿、ウール、麻などシルク以外の天然繊維はこの短繊維に分類されます
天然繊維に関しては解説した記事がありますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください
またこちらでも化学繊維が出てきますがこれは化学繊維は長さを自在に変えることができるからです
人工的に作られる繊維なので長くもできるし短くもできるということですね
短繊維は短い繊維をわた状にしてそのわたを撚っていくことで糸を作ります
このわた状にする際にいくつかの繊維を混ぜることが可能です
例えばウールとポリエステルのわたを混ぜて糸にすることでウールとポリエステル両方の特性を持った糸を作ることが可能なんです
また短繊維は繊維1本1本が短いことにより毛羽感がある体積が大きい糸が作られます
そしてその糸を使って生地を作ることでボリューム感のある生地を作ることができます
逆に言えば短繊維糸を使って薄い生地を作ることは難しいでしょう
まとめ
今回は長繊維と短繊維についてお話してきました
お話した以外にもそれぞれ特徴はありますが、今回は分かりやすい部分で特徴を挙げました
同じ種類の繊維でも長繊維と短繊維で見た目や風合いが異なり、用途も異なるのはおもしろいですよね
同じ種類の繊維でもまったくことなる風合いの生地ができることをご理解いただけたと思います
ポリエステル100%の衣類でもウールのような毛羽感のあるコートもあればウインドブレーカーのような表面が滑らかなものもありますよね
繊維は種類だけでなく長さでも使い分けることができるんです
本当に繊維は奥が深いなと思います
今後も一緒に勉強していきましょう
ではまた!
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