獣毛繊維とは?獣毛繊維の種類とそれぞれの特徴について解説

繊維製品の基礎知識
この記事はこのような人にオススメ!

・獣毛繊維ってなに?
・獣毛繊維にはどんな種類があるの?
・獣毛繊維の特徴は?

どもどもTにぃです

みなさん「獣毛繊維」をご存知でしょうか?

獣毛繊維とは動物から採取される毛繊維のことです
動物から採取される繊維であるため、獣毛繊維は動物繊維の一種であるといえます
動物繊維に関しては下の記事で解説していますので、こちらもぜひ合わせてご覧ください


広義での獣毛繊維の例として有名なところでは羊毛やカシミヤなどが挙げられます
では羊毛、カシミヤ以外で獣毛繊維にはどのような繊維があるかご存知でしょうか?
あまり有名ではないかもしれませんが、実は獣毛繊維には羊毛やカシミヤ以外にも多くの種類があります
そしてそれらは獣毛繊維としての共通点を持ちながらも、それぞれに異なる特徴も持つ繊維たちなのです

今回はそんな獣毛繊維について解説していこうと思います
この記事をご覧いただくことで、獣毛繊維とは、その種類と特徴についてお分かりいただけ、獣毛繊維についての理解が深まると思います

ぜひ最後までご覧ください

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獣毛繊維とは?

獣毛繊維

・動物から採取される毛繊維
・一般的に羊毛は除く
・指定用語となっている物以外は「毛」と表示

獣毛繊維とは広義には動物から採取される毛繊維のことをいいます
ただし獣毛繊維と言えば一般的にはそこから羊毛を除いた毛繊維のことを指す場合が多いようです

羊毛については下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください


獣毛繊維は単に「獣毛」と呼ばれる場合や「アニマルヘア」と呼ばれる場合もあります

獣毛繊維の代表例としては「アルパカ」「アンゴラ」「カシミヤ」「キャメル」「モヘヤ」があります
この5種類の獣毛繊維は家庭用品品質表示法で指定用語として定められているものであり、これらの繊維を含む場合はそれぞれの名前での表記が可能となっています

一方で、同じ獣毛繊維でも指定用語として定められていない繊維に関しては「毛(〇〇〇)」という表示をしなければいけません

同じ獣毛繊維でも種類によって表示の仕方が異なるため注意が必要です

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獣毛繊維にはどんな種類があるの?

獣毛繊維の種類

・カシミヤ
・モヘヤ
・アルパカ
・キャメル
・アンゴラ
・ビキューナ  など

獣毛繊維は動物から採取される毛繊維のことです
つまり「獣毛繊維の種類=動物の種類」ということになります

獣毛繊維として使用されるのは先ほど挙げた指定用語になっている5種類が多いです
今回はそれら5種類をメインに獣毛繊維の種類とそれぞれの特徴について解説していきます

カシミヤ

カシミヤ
カシミヤ

・カシミヤ山羊から採取される繊維
・柔軟、滑らか、光沢が特長
・原産地のカシミールに由来

カシミヤはウシ科山羊属カシミヤ山羊から採取される毛繊維のことです

毛は細くて短く直径12~20μm、長さ25~90mm、スケールも薄いため手触りは柔らかく、滑らかなのが特徴です
また保温性や吸湿性にも優れ、光沢があり高級感を与えます

1頭あたりの年間採取量が少ないこともあり、高価な衣料原料として有名で非常に人気もあります

カシミヤの由来は原産地であるインドからパキスタンにまたがるカシミール地方に由来するとされています
一方生産量が最も多いのは中国の内モンゴル周辺とされています

モヘヤ

モヘヤ アンゴラヤギ
モヘヤ

・アンゴラ山羊から採取される繊維
・光沢が強くハリコシがあるのが特徴
・キッドモヘヤの人気が高い

モヘヤはウシ科山羊属アンゴラ山羊から採取される毛繊維のことです

光沢があり、ハリコシがあって滑らかな手触りが特徴
また軽量、吸湿性に加えてフェルト化しにくいという特徴もあります

生後2年半までアンゴラ山羊の成長につれて繊維がしだいに太くなっていきます
生後1年以内に刈り取られたものを「キッドモヘヤ」といい太さが25μm前後で非常に人気があります
その後は太さ30μm前後の「ヤングモヘヤ」を経て、太さ35μm前後の「アダルトモヘヤ」となっていきます
それぞれに用途や価格帯が異なります

アンゴラ山羊はトルコが原産で、南アフリカ、アメリカ西部でも多く飼育されます

アルパカ

アルパカ
アルパカ

・アルパカから採取される繊維
・捲縮が少なく柔軟で光沢が強い
・独特のヌメリ感がある

アルパカはラクダ科ラマ属のコブ無しラクダであるアルパカから採取される毛繊維のことです

太さは30μm前後で長さが100~150mmが標準とされています

捲縮がほとんどなく、柔らかい手触りと光沢が特徴です
またスケールが細かくスケールハイツも低いため独特のヌメリ感があります

アルパカはアンデス山脈の標高3500m以上の高原に放牧飼育されており、全世界の生産量の約90%をペルーが占めています

アルパカに関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください

キャメル

キャメル ラクダ
キャメル

・フタコブラクダから採取される繊維
・軽量、強靭で空気を多く含む
・内モンゴルでの生産が多い

フタコブラクダから採取される毛繊維のこと

太さは20μm前後で長さが60mmが標準とされています
軽量であるにも関わらず強靭であり、繊維間に空気を多く含むため保温性に優れます
またスケールもクリンプも発達しており手触りも柔らかいです

中央アジアを中心に分布しており、特に中国の内モンゴルでの生産が多いとされています

アンゴラ

アンゴラ

・アンゴラウサギから採取される繊維
・軽量でソフトな手触りが特徴
・毛落ちしやすい欠点

アンゴラはアンゴラウサギから採取される毛繊維のことです

純白で太さは10~30μm、長さ100~130mmとされています
非常に軽く、その製品は空気を多く含んで暖かく、ソフトな手触りが特徴です
一方で繊維が弱いため製品から毛落ちしやすいという欠点もあります

アンゴラウサギはやや大型で、最初はフランスで飼育されていましたが、現在ではそのほとんどが中国となっています

ビキューナ(ビクーニャ)

ビキューナ ビクーニャ
ビキューナ

・ビキューナから採取される繊維
・繊維が細くソフトで光沢がある
・ワシントン条約で保護されている

ビキューナはラクダ科ラマ属のビキューナから採取される毛繊維のことです
ビキューナはラマ属で最も小柄なラクダであり、サイズが小さい順にビキューナ、アルパカ、グアナコ、ラマとなっています

繊維の長さは20~50mm程、太さは10~14μmであり、あらゆる獣毛繊維の中で最も細い繊維とされています
そのため手触りが非常にソフトであり、美しい光沢もあるため珍重されます

ビキューナはアンデス山脈の標高4000~5000mの高地に生息していますが、現在ではその数が非常に少なくなっており、ワシントン条約にて保護されている動物となっています
そのためビキューナの毛は獣毛の宝石とも呼ばれ、スーツ1着でも何百万円という価格になるほど希少価値がある繊維となっています

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まとめ

まとめ

・獣毛繊維は動物から採取される毛繊維
・一般的には羊毛を除く場合が多い
・カシミヤ、モヘヤ、アルパカ、キャメル、アンゴラが代表例

今回は獣毛繊維について解説してきました

獣毛繊維とは広義には動物から採取される毛繊維のことをいいます
ただし一般的にはそこから羊毛を除いた毛繊維のことを指す場合が多いです

獣毛繊維の代表例としてはカシミヤ、モヘヤ、アルパカ、キャメル、アンゴラの5種類が代表例とされています

これら5種類は家庭用品品質表示法で指定用語に定められている繊維であり、この名前での組成表示が可能となっています
これら以外の獣毛繊維は「毛(〇〇〇)」と表示しなければいけません

光沢があるなどの共通点がありながらも、ぞれぞれ独自の特徴を持つ繊維たちであり、用途も紳士服、婦人服、フォーマル、カジュアルなどと様々なアイテムに使用されています

動物の毛を利用した繊維と聞くと羊毛やカシミヤなどは思い浮かびやすいですが、実はその他にも多くの繊維があることを知ったという人は多いのではないでしょうか

探してみると獣毛繊維を使用したアイテムが実は結構多くあることをお分かりいただけると思います

ぜひこの機会に獣毛繊維の種類とそれぞれの特徴を覚えておいていただければと思います

ではまた!

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