セミダル、フルダル、ブライトとは?繊維や糸の光沢について解説

繊維製品の基礎知識
この記事はこのような人にオススメ!

・セミダルとは?
・フルダルとは?
・ブライトとは?

どもどもTにぃです

みなさん「セミダル」「フルダル」「ブライト」とは何のことかご存知でしょうか?
繊維製品に関わるお仕事をされている人であれば一度は耳にしたことがある言葉だと思います

セミダル、フルダル、ブライトとは化学繊維やその糸における光沢具合を表す言葉です
化学繊維については下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください


繊維や糸の光沢は製品になったときの見た目に大きく影響します
美しい光沢があることで高級感を与え、上質な素材を使用した製品であると消費者に感じてもらいやすくなります

また光沢の有無は見た目だけでなく、機能面にも影響する場合があります
透け防止や紫外線遮蔽など薄着になる季節には大切な機能となり、安心安全快適な製品をつくる上でとても重要な役割を果たします

今回はそんな光沢具合を表すセミダル、フルダル、ブライトについて解説していこうと思います
この記事を読むことでセミダル、フルダル、ブライトとは、それぞれの特徴についてお分かりいただけ、繊維や糸の光沢についての理解が深まると思います

ぜひ最後までご覧ください

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ブライトとは?

ブライト ブライト糸
ブライト

・光沢のある繊維、糸
・艶消し材無し、異形断面繊維
・強度は高くなる傾向
・透け感が出てしまう

ブライトとは光沢のある繊維や糸を指す言葉です
ブライト、ブライト糸、BRなどと呼ばれたり表記されたりします

多くの化学繊維はガラスのように半透明で光沢があり本来的にブライトになっています
つまり紡糸時に酸化チタンなどの艶消し材を入れればセミダルやフルダルとなり、何も入れなければブライトになるということです
紡糸に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください


加えて更に光沢を増すために異形断面繊維にする方法もあります
通常化学繊維は丸断面である場合が多いです
しかし化学繊維は繊維の断面形状を自由に変えることができるため、三角断面、十字断面、Y字断面にもすることができます
これを異形断面繊維と呼び、丸以外の断面にすることで光が反射しやすくなり、結果として光沢が増すという原理です

またブライトは艶消し材を入れていないため強度が高くなりやすい傾向があるという特徴もあります
艶消し材は繊維にとってはいわば不純物であり、不純物が多ければ多いほど、繊維の強度は下がってしまう傾向にあります
そのためブライトはその不純物である艶消し材が入っていないため、繊維本来の強度が発揮しやすくなり結果として強度が高くなる傾向にあります

一方でブライトはより透明に近いため光を透過しやすく、透けやすいという欠点もあります
薄手の涼し気なブラウスなどには相性が良いと思いますが、透けてほしくないアイテムにはあまり向いていないと言えるでしょう

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セミダルとは?

セミダル セミダル糸
セミダル

・光沢を抑えた繊維、糸
・艶消し材を入れる
・一般的にはセミダルが多い
・セミダルとフルダルの明確な基準は無い

セミダルとは光沢を抑えた繊維や糸のことです
セミダル、ゼミダル糸、SDなどと呼ばれたり表記されたりします

化学繊維は通常ブライトであるため、光沢を抑えるために艶消し材を入れることでセミダルやフルダルにすることができます
艶消し材を入れて光沢を抑えたものを総じてダルといい、その中でもセミダルは艶消しでありながらも自然な光沢が残る程度のものとなっています

各種製品にしたときに光沢があると好ましくない場合があるため、一般的には光沢を抑えたものにしている場合が多いです
そのためセミダルは標準品として扱われる場合が多く、ブライト、セミダル、フルダルの中で生産量が最も多いとされています

艶消し材の添加量を変えることでセミダルかフルダルかに分けることができます
艶消し材の量を少なくすればセミダルに、量を多くすればフルダルにすることが可能です
しかしながら、これら2つの間に明確な基準があるわけではありません
つまりセミダルかフルダルかは感覚によって決められる場合が多いということです
もちろん繊維メーカーはセミダルとフルダルに明らかな差が出るように繊維をつくります
しかし光沢具合や艶消し材の添加量などの客観的な数値としての基準はなく、その境界線は曖昧なものとなっているのです

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フルダルとは?

フルダル フルダル糸
フルダル

・セミダルよりも光沢を抑えた繊維、糸
・更に多くの艶消し材を入れる
・透け防止、紫外線遮蔽効果が得られる
・強度は低くなる傾向

フルダルとはセミダルよりも更に光沢を抑えた繊維や糸のことです
フルダル、フルダル糸、FDなどと呼ばれたり表記されたりします

セミダルは自然な光沢が残る程度ですが、フルダルは光沢がなくマットな白という感覚です
ブライトとは真逆という認識で問題ありません

セミダルをつくるよりも更に多くの艶消し材を入れることでフルダルをつくることができます

フルダルは光の透過性が低いため、フルダルの糸を使用することでその製品は透け防止や紫外線遮蔽効果が得られるようになります
このためTシャツやUVカット衣類などの夏物衣料に適している素材といえます
UVカット衣類に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください


一方、フルダルは艶消し材が多く添加されているため、ブライトとは逆で強度は低くなる傾向にあります
ただし強度が低くなるとはいっても衣類などに使えないほど低くなるわけではありませんので過度な心配はいりません

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まとめ

まとめ

・ブライト、セミダル、フルダルは光沢具合を表したもの
・ブライトは光沢があり強度はあるが透けやすい
・セミダルは艶消しと光沢のバランスが良く標準品とされる傾向
・フルダルはマットで透け防止や紫外線遮蔽効果があるが強度が低い傾向

今回はブライト、セミダル、フルダルについて解説してきました

セミダル、フルダル、ブライトとは化学繊維やその糸における光沢具合を表す言葉のことです
光沢がある順にブライト、セミダル、フルダルとなります
酸化チタンなどの艶消し材を添加すればするほど光沢は失われマットになっていきます

ブライトは光沢のある繊維や糸を指します
多くの化学繊維はガラスのように半透明で光沢があり本来的にブライトになっています
更に光沢を増すために異形断面繊維にする方法もあります
艶消し材が入っていないため比較的強度が高い傾向にありますが、透けやすい欠点があります

セミダルとは光沢を抑えた繊維や糸のことです
艶消し材を入れて光沢を抑えたものを総じてダルといい、その中でもセミダルは艶消しでありながらも自然な光沢が残る程度のものとなっています
セミダルは標準品として扱われる場合が多く、ブライト、セミダル、フルダルの中で生産量が最も多いとされています

フルダルとはセミダルよりも更に光沢を抑えたマットな繊維や糸のことです
セミダルをつくるよりも更に多くの艶消し材を入れることでフルダルをつくることができます
フルダルは光の透過性が低いため、透け防止や紫外線遮蔽効果が期待できます
一方、フルダルは艶消し材が多く添加されているため強度は低くなる傾向にあります

ブライト、セミダル、フルダルそれぞれの特徴についてお分かりいただけたかと思います

ブライトは高級感のある製品に、セミダルは標準品として、フルダルは透け防止や紫外線遮蔽効果を求める製品に使用されており、それぞれに異なる特徴があり、それぞれが用途に応じて使い分けられています

ちなみに今回の話は化学繊維に限った話であり、天然繊維は光沢の調整ができないため光沢があってもブライトと呼ぶことはありませんので覚えておいていただければと思います

ぜひそれぞれの特徴を覚えていただき、光沢のある生地や透けにくい生地を見た際には思い出していただければと思います

ではまた!

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