セルロース系繊維とは?セルロース系繊維の種類について解説

繊維の基礎知識
この記事はこのような方にオススメ!

・セルロースって何?
・セルロース系繊維ってどんな繊維
・セルロース系繊維にはどのような種類があるの?

どもどもTにぃです

「セルロース系繊維」
みなさん聞いたことありますか?

繊維製品に関わる仕事をしているとセルロース繊維という言葉はよく聞く言葉ですが、一般的にはなかなか馴染みのない言葉かもしれませんね

セルロース系繊維とは主成分がセルロースである繊維のことです
セルロース系繊維として括ると実は結構多くの繊維がこれに分類されます
そしてこれらは主原料が同じということもあって似たような特徴を持つ繊維が多いですね

「ちょっと待って、そもそもセルロースってなに?」
という方もきっと中にはいらっしゃいますよね

ということで今回はセルロースについて、そしてセルロース系繊維の特徴とその種類について解説していこうと思います

ぜひ最後までご覧ください

  

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そもそもセルロースってなに?

セルロース 繊維
セルロース

・植物を構成する主要成分の1つ
・野菜などにも含まれる食物繊維の1種
・ブドウ糖がつながった構造で地球上で最も多く存在する炭水化物

「そもそもセルロースってなに?」
という方も多いと思いますので簡単にセルロースについて説明します

セルロースとは植物を構成する主要成分の1つで、主に植物細胞の主成分となっているものです

この植物には野菜も含まれます
野菜に含まれるもので「食物繊維」は皆さん聞いたことがありますよね?
実はこの食物繊維の1種がセルロースなんです

つまりセルロースとは植物の主成分であり食物繊維の1種ということなんですね
食物繊維と聞くと途端に身近なものな気がしてきましたよね?

もう少し詳しく言うと、セルロースはブドウ糖が直鎖状につながった構造をしており、ブドウ糖同士の結合が強固で熱に強いため軟化や溶融はしません
また自然界の植物質の1/3を占めており、地球上で最も多く存在する炭水化物といわれています

  

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セルロース系繊維とその種類

セルロース 繊維 種類 特徴
セルロース系繊維

・セルロースから成る繊維
・親水性、生分解性繊維が多い
・植物繊維、再生繊維、半合成繊維、セルロースナノファイバーなど

セルロース系繊維とはその名の通りで主成分がセルロースである繊維のことです

セルロース系繊維の特徴として親水性繊維が多いことが挙げられます
これはそもそもセルロース自体が親水性であるため、それらの繊維も吸水性や吸湿性が高い繊維となります

また生分解性を有する繊維が多いこともセルロース系繊維の特徴です
セルロースは植物を構成する成分であり、もともと自然界に存在するものですので、通常の植物もそうですが条件が整えは土に還ります
なのでセルロース系繊維も土に埋めると微生物によって分解される生分解性があるのです
生分解性繊維に関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください

  

セルロース系繊維の種類としては「植物繊維」「再生繊維」「アセテート」「セルロースナノファイバー」などが挙げられます
それぞれ異なる特徴を持つ繊維ですが、これらは全てセルロースからできている繊維なんです

それぞれについて簡単に解説していきますね

  

植物繊維

植物繊維

・植物から採取される繊維
・綿、麻など

植物繊維とは植物から採取される天然繊維の総称です

植物繊維と一言でいっても、植物のどの部分から採取できる繊維なのかによって「種子毛繊維」「靭皮(じんぴ)繊維」「葉脈繊維」「果実繊維」の4つに分類することができます

植物繊維の代表例としては綿や麻などが挙げられ、植物繊維は全て主成分がセルロースの繊維です

植物繊維に関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください

  

再生繊維

再生繊維

・原材料を溶解してから繊維状へと再生させて作られる繊維
・レーヨン、キュプラ、リヨセルなど

再生繊維とは原材料を一度溶解して加工しやすい状態にしてから繊維状へと再生させて作られる繊維のことです
セルロースを原材料とする再生繊維を再生セルロース繊維という場合もあります

再生繊維の代表例としては木材パルプを原材料とするレーヨン、コットンリンターを原材料とするキュプラ、ユーカリの木から採取されるパルプを原材料とするリヨセルなどが挙げられます

再生繊維に関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください

  

アセテート

アセテート

・改質セルロースを主原料として作られる繊維
・天然繊維と合成繊維の両方の側面を持つ

アセテートとはセルロースを部分的に改質したものから作られる繊維のことです
セルロースを一部改質するため厳密にはセルロースではなくなるため、先ほどの再生繊維とは異なり半合成繊維という分類となります

半合成繊維は天然繊維のような特徴がありながらも合成繊維のような特徴もあるため、天然繊維と合成繊維の良いとこ取りした繊維と例えられることがあります

アセテートに関しては下の記事で解説いますので合わせてご覧ください

  

セルロースナノファイバー

セルロースナノファイバー

・セルロースを主成分とする超極細繊維
・軽量、高強度、比表面積が大きい、熱膨張しにくい
・プラスチックやゴムの補強材、フィルター、吸水ポリマー、化粧品、食品など幅広い用途

セルロースナノファイバーとはセルロースから成るナノファイバーのことです

ナノファイバーとは繊維の直系がナノメートル単位という超極細繊維のことです
ナノファイバーに関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください

  

セルロースナノファイバーの特徴としては、軽量、高強度、比表面積が大きく吸着性能が高い、熱膨張しにくい等の特徴が挙げられます
機能面では他のナノファイバーも同様の特徴を持つ場合がありますが、セルロースという植物由来の環境にやさしい原料であるという部分も特徴の1つになると思います

セルロースナノファイバーはその特徴から補強材やフィルター、吸水ポリマー、化粧品等に利用されており、非常に幅広い用途があります
また他のナノファイバーは合成繊維である場合が多いですが、セルロースナノファイバーはセルロースからできているのナノファイバーなので、唯一体に入れても無害なナノファイバーと考えられています
よって食品にも添加されることもあり、繊維としては非常に珍しい一面もあるんです

セルロースナノファイバーを生地に使用したどらやきが商品化された記憶がありますね

  

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まとめ

まとめ

・セルロース系繊維はセルロースから成る繊維の総称
・吸水性や吸湿性が高く、生分解性を有するものが多い
・植物繊維、再生繊維、半合成繊維、セルロースナノファイバーなど

今回はセルロース系繊維について解説してきました

セルロース系繊維は近年のサスティナブルブームによって再注目されている繊維が多い印象があります
やはり「天然由来」「生分解」「エコ」などのキーワードが付くものは受け入れられやすくなっていると思います

またセルロースナノファイバーは産業資材や食品などと幅広い用途に使用され、なおかつ天然由来ということで今後の用途展開の選択肢がかなり広く可能性を秘めたセルロース系繊維だと思います

近年は環境配慮が大前提になりつつあります
そういう意味ではセルロース系繊維は今後ますます注目を浴びることがあると思います

これからのセルロース系繊維に注目していきましょう

ではまた!

  

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