どもどもTにぃです
絹繊維(シルク)とは蚕の繭から取ったたんぱく質繊維のことです
絹はその見た目の良さから以前は高級和装用途として人気のあった繊維です
現在は洋装の高級用途から、絹製品の肌触りの良さを楽しむインナーウエアやナイトウエアなどと用途が広まっています
ある調査によると絹の魅力1位が「肌触りの良さ」、2位が「上質な艶」、3位が「吸湿吸水性」となっており、見た目だけでなく機能面や実用性においても絹は好まれる繊維であることが分かります
そんな絹繊維ですが、一方で弱点もあり取り扱いに注意しなければいけないところがあります
絹繊維の特徴と正しい取り扱い方法を知っていないと、せっかくの上質で高級な絹製品が台無しになってしまう場合もあります
そのようにならないためにも、今回は絹繊維について解説していこうと思います
この記事を読むことで、絹繊維とは、その特徴と取り扱いの注意点をお分かりいただけ、絹製品を正しく取り扱うことができ事故を未然に防ぐことができるようになると思います
ぜひ最後までご覧ください
絹とは
絹(シルク)とは蚕の繭を解くことで採取できる天然繊維の一種です
天然繊維に関しては下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください
絹は繊維の長さが約1200mと天然繊維では唯一の長繊維として知られています
機能性としては吸湿性、通気性、保温性のある繊維で衣服にも向く繊維です
また綿のような植物繊維よりも動物繊維のほうが繁殖性が低いため作ることが出来る量が少なくなり価格も高くなってしまいます
その美しい光沢と肌触りの良さで高級織物である「西陣織」の高級帯にも使われるほどの上質な繊維として扱われています
ちなみにシルクの上質さをなんとか人工的に再現できないかと開発された繊維が「レーヨン」です
レーヨンに関しては下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください
ちなみにレーヨンは日本語で「人絹(じんけん)」と言います
絹繊維の特徴
【肌触りが良い】
絹は非常になめらかで肌触りの良い繊維です
独特のとろみのあるタッチで、非常に気持ち良い触感があります
これは絹繊維1本1本が非常に細いことが理由です
絹1本は約1デシテックス程と非常に細い繊維です
繊維が細いことによってしなやかで柔らかいタッチになります
また後ほど紹介する吸湿性、吸水性があることでしっとりした触感が加わり、より肌触りの良さを感じることができます
【光沢がある】
絹は光沢に富んだ繊維であり、その美しい光沢が高級感を感じさせる要因となっているでしょう
美しい光沢は絹繊維断面の形から来ているものです
実は絹繊維の断面は三角形となっています
絹繊維の糸はこの三角断面繊維の集まりであり、光がそこに当たることで乱反射を起こします
その乱反射することで光が拡散し光沢となって見えます
【吸湿性、吸水性がある】
絹は動物性たんぱく質繊維であるため吸湿性、吸水性に優れる繊維です
吸湿性、吸水性に優れることで、肌に触れるアイテムにも適した繊維と言えます
絹製品のしっとりとしたなめらかな触感はこの吸湿性、吸水性から来るものでしょう
絹製品の取り扱い注意点
絹製品はデリケートな製品である場合が多いため、取り扱いには注意が必要です
基本的には絹製品は手洗いがおすすめです
洗濯機の機械力によってダメージを受けてしまう可能性があり、毛羽立ちや破れ等が発生する場合があります
また絹は繊維軸方向に繊維が細かく割れてしまうフィブリル化という現象が起こりやすいという欠点もあります
これは絹がアルカリに弱い性質があることと、洗濯機の機械力によって起こってしまう可能性があるため、洗濯時は中性洗剤を使用するのが良いでしょう
フィブリル化に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
そして絹は紫外線にも弱く、紫外線の影響によって変色や劣化してしまう場合があります
よって自然乾燥時には陰干しで日光に当てないようにするのが良いです
加えて、絹は動物性たんぱく質繊維であるため虫食いの影響を受けやすい繊維です
虫食い対策としては製品や保管場所を清潔に保つことが大切です
着用後はしっかりと汚れを落として、保管場所も風通しを良くしホコリが溜まらないように心がけましょう
虫食いに関しては下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください
基本的には製品に付けられている取り扱い絵表示を確認して表示を守るようにしてくださいね
まとめ
今回は絹繊維について解説してきました
絹繊維は蚕の繭から採取される繊維です
天然繊維の中の動物繊維に分類され、天然繊維では唯一の長繊維となっています
美しい光沢としなやかでなめらかでしっとりしたとろみのある触感が人気の高級繊維です
肌触りが良く、光沢があり、吸湿性や吸水性があるのが特徴です
絹製品はデリケートであり、フィブリル化しやすいため洗濯は基本的に手洗いが推奨で中性洗剤を使用するのが良いでしょう
また紫外線にも弱いため、自然乾燥時は陰干しが良いです
そして虫食いの可能性があるため、製品自体も保管場所も清潔に保つ必要があります
絹製品も繊細な部分がありますので、取り扱いには十分注意が必要です
正しい取り扱い方法を知っていれば事故を起こす可能性を下げることができますので、この記事の内容をしっかり理解していただき、実行していただければと思います
正しく扱って、長く愛用していけるようにしましょうね
ではまた!
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