洗濯での色移りを軽減するお役立ち方法10選

色移り 繊維製品お取り扱い方法
この記事はこのような方にオススメ!

・色移りは何が原因で起こるの?
・色移りを軽減する方法を知りたい
・自分に合った方法で色移りを軽減したい

どもどもTにぃです

「洗濯物が色移りしてしまった!」
という経験をしたことがある方は案外多いのではないでしょうか?

実は私も一人暮らしをしている時にシーンズの色がTシャツに移ってしまった経験があります
そのときは一人暮らしを初めてまだ浅かったこともあり、そのTシャツの色移りがどうしても落とせなくて泣く泣く処分した記憶があります

衣類の色移りは主に洗濯〜乾燥までの間で発生することが多い現象です
これらの工程には水、洗浄剤、力、温度が関係しており、それらの要因によって色移りが引き起こされる場合があるということになります

そして色移りは衣類そのものに原因がある場合もあれば、洗濯方法などの取り扱いの条件が原因となる場合もあります

今回はそんな色移りに関して、色移りの原因となりうるものと色移りを軽減する方法について解説していこうと思います

この生地を読むことで色移りに関する知識を得ることができ、洗濯時における色移りの発生を抑えることができるようになると思います

ぜひ最後までご覧ください

  

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色移りの原因

色移りの原因

・生地の洗い不足
・そもそも染料が染み出しやすい 
・摩擦
・昇華現象
・脱水時の遠心力

色移りの原因となり得るものの代表例として上記のものが挙げられます
色移りには衣類そのものが問題である場合や、その衣類の取り扱い方法に問題がある場合があります

これらの原因となり得るものを知っておくことで色移りへの対策を考えらるようになりますのでぜ知っておいていただければと思います

  

生地の洗い不足

衣類に使用される生地はもともと白色であり、それを様々な色に染めてから衣類用の生地として使用していきます
一般的にはこの染めるという工程の後に一度生地を洗う工程があります
これは染めたときに生地の表面に付着する余分な染料を落とすためにされる工程です

通常であれば染めた後にきれいに洗うので余分な染料は落ちている状態になるのですが、洗浄不足もしくは洗浄していない場合には余分な染料が生地の表面に残ってしまうことになります

この生地の表面にのこった余分な染料は非常に落ちやすいため、洗濯などによって簡単に落ちてしまいます
そうすることで洗濯のときに他の衣類へと染料が移ってしまうということにつながります

  

そもそも染料が染み出しやすい

「そもそも染料が染み出しやすいというのは不良品なのでは?」
と思ってしまう方もいらっしゃると思います

実はあえて染料が染み出して色落ちすることを楽しむ衣類があるんです

その代表例がジーンズです

ジーンスは色落ちして使用感が出る方が味が出るとされますよね
なのであえて新品なのに色落ちさせていたりダメージ加工していたりしますよね

ジーンスを洗ったことがある方はお分かりだと思いますがジーンズはとても色落ちします
そしてジーンズに付いているタグを見てもらうとお分かりのように色移りします

色落ちするだけならまだマシなのですが、落ちた染料が他の衣類についてしまうのです

なのでジーンズのような染料が染み出しやすいものは色移りの原因となってしまいます

  

摩擦

摩擦によっても色移りしてしまう場合があります

色落ちや色移りのしやすさを示すもので堅牢度というものがあります
実は堅牢度の中には摩擦堅牢度という種類があり、摩擦による色落ちや色移りを確認する試験があります

摩擦堅牢度というものがあるということは摩擦による色移りが起こる可能性があるということを意味しています

この摩擦堅牢度には乾燥状態と湿潤状態の2パターンあります
一般的には乾燥状態よりも湿潤状態の方が摩擦堅牢度は悪い(=色移りしやすい)傾向にあります

洗濯乾燥中の衣類同士による摩擦もありますが、普段使用しているときの擦れによる摩擦で色移りしてしまう場合もあったりしますね

堅牢度に関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください

  

昇華現象

昇華現象とは熱や圧力の影響により染料が他の生地へと移ってしまう現象のことです
これは主にポリエステルの生地で多く見られる現象です

この昇華現象を利用して生地に色や柄を転写(印刷)する昇華転写という技法があります
これは色や柄を印刷した紙とポリエステルの生地を重ねて熱と圧力をかけることで印刷した色や柄を生地へと転写するというものです

これが可能ということはこの色や柄のついた生地を他の生地とを重ねて熱をかけることでもう一方の生地にさらに移すこと可能ということです

昇華現象のやっかいなところは、日常で起こりうる温度でも状況によっては昇華現象が起こってしまうということです
たとえば高温の乾燥機の中で衣類同士が重なってしまうような状況でも起こる可能性があります
あるいは真夏で高温の室内でも長時間衣類同士を重ねておくと昇華してしまう場合があります

このような場合ではうっすらと色が移る場合が多いので、特に濃色のアイテムで注意が必要となります

昇華転写に関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください

  

脱水時の遠心力

脱水時の遠心力によって染料が浴内に飛び散る場合があります
また水溶性の染料であれば濡れた状態の衣類から他の衣類へと遠心力によって染料が移ってしまう可能性もあります

遠心力はなかなか強いもので、脱水時の遠心力によって衣類同士の摩擦が起こり、そこから色移りする可能性もあったりします

色移りだけでなく遠心力によって衣類が伸びたりダメージを受けたりすることもあるので、脱水工程はよく考える方が良いと思います

  

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色移りを軽減する方法

色移を軽減する方法10選

・濃色アイテムは手洗い
・淡色アイテムと濃色アイテムは分けて洗う
・中性洗剤を使う
・濃色アイテムを洗濯ネットに入れて洗う
・色移り防止シートを使う
・水量を多くする
・高い水温では洗わない
・脱水はしないもしくは短時間で
・洗い終わったらすぐに干す
・タンブル乾燥は避ける

色移りを軽減する方法として上記の方法などが挙げられます

これらの例は全てしなければいけないというものではなく、それぞれが一定の効果のあるものですので、それぞれを組み合わせて行っていただければと思います

  

濃色アイテムは手洗い

濃色アイテムは特に色移りのリスクが大きいアイテムです
淡色であれば多少色移りしていても分からない場合がありますが、濃色であれば少しの色移りでも目立つ可能性があるためです

濃色アイテムの特に初めて洗うときやまた洗濯回数が少ないときには、色移りの可能性を考慮して手洗いをすることをオススメします
そうすることで色落ちしやすいのか見ることができますし、その段階での他の衣類への色移りリスクは無くなります

手洗いは手間かもしれませんが、事故を防ぐ方法としては有効な手段となります

  

淡色アイテムと濃色アイテムは分けて洗う

洗濯機で洗うときに淡色と濃色を分けて洗うことで色移りのリスクを小さくすることができます

色移りしやすい組み合わせとしては濃色の衣類から淡色の衣類への色移りが圧倒的に多いです
そのため淡色アイテムと濃色アイテムをそもそも分けて洗えば心配ないということですね

色移りの面だけでなく、濃色アイテムに淡色アイテムから出た毛羽が付着することも防げるのでメリットは大きいと思います

ただし洗濯の回数が増えてしまうのはデメリットですね

  

中性洗剤を使う

中性洗剤は衣類に優しい洗剤です
中性洗剤を使用することで衣類の色落ちを軽減することができ、結果として色移りを防ぐことができます

中性洗剤を使用して手洗いすることで色落ちだけでなく、デリケート衣類にも優しく洗うことができます

ただし中性洗剤は弱アルカリ性洗剤に比べて洗浄力に劣る部分があるので、ガンコな汚れを落としたいときには中性洗剤では物足りないかもしれません

中性洗剤に関しては下の生地で解説していますので合わせてご覧ください

  

濃色アイテムを洗濯ネットに入れて洗う

濃色アイテムを洗濯ネットに入れて洗うことも色移り対策として有効です
これは特に濃色アイテムと淡色アイテムを一緒に洗う場合に有効です

濃色アイテムを洗濯ネットに入れることによって他のアイテムと直接擦れることがなくなるためです
直接擦れることがなくなることで色移りだけでなく、衣類へのダメージも軽減できます

ただしある程度の洗濯ネットを用意する必要がありますす、また1つ1つ洗濯ネットに入れる手間が発生してしまいますね

洗濯ネットに関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください

  

色移り防止シートを使う

色移り防止シートというものがあることをご存知でしょうか?

これは洗濯のときに一緒に洗濯機に入れることで、このシートが浴中の染料を吸い上げてくれて衣類への色移りを軽減してくれるというものです

また色素だけでなく、汚れや花粉、蛍光増白剤まで吸着してくれるというまさに優れもの
価格も1枚あたり70円程度のため経済的で長く使い続けることができると思います

使ったことがないというかたはぜひ一度お試しいただければと思います

  

水量を多くする

洗濯時の水量を多くすることも対策の1つになります

これは水量を多くすることで染料が染み出すことによる水の汚染が軽減されるからです
水量に対する染み出した染料の濃度を下げることで水の汚れを薄くするということですね

ただし水の使用量が増えるというデメリットがありますので注意が必要です
最近の洗濯機は基本的に節水機能がついており少ない水で洗うことが基本とされているので洗濯条件を毎回変える必要があります

  

高い水温では洗わない

温水で洗うことで色移りのリスクは大きくなります
そして水温が高くなれば高くなるほどそのリスクはどんどん大きくなります

なので基本的には通常の水温で洗濯するのが良いでしょう

どうしてもガンコな汚れを落としたくて温水で洗う場合には、個別で温水を使用して手洗いすることをオススメします

  

脱水はしないもしくは短時間で

脱水工程による色移りの可能性は上記で説明した通りです

脱水は色移りだけでなく、衣類へのダメージのことを考慮しても必要最低限にしておくのが望ましいと思います

特に合成繊維のような比較的乾きやすい素材の場合には脱水は必要ない場合があります

また綿などの水を吸いやすい素材もものであっても短時間の脱水が良いでしょう

  

洗い終わったらすぐに干す

洗濯した後、干すまでに時間があいている場合はありませんか?
その間に色移りが発生していしまっているかもしれません

特に濡れている場合では水溶性染料が衣類から染み出し、他の衣類へと移ってしまう可能性があります

また色移りだけではなく、濡れたまま放置することで雑菌が繁殖してしまう可能性もあります

「洗い終わったらすぐに干す」
これを心がけていただければと思います

  

タンブル乾燥は避ける

タンブル乾燥とは乾燥機を使用した乾燥のことです
このタンブル乾燥も色移りの原因となる場合があります

特にコインランドリーの大型乾燥機は強力に乾燥するため乾燥機内はかなりの高温になる場合があります

そうすることで昇華現象が起こったり、あるいは乾燥機内での摩擦によって色移りしてしまう可能性があるのです

もちろん全てもアイテムがタンブル乾燥しない方が良いというわけではありません

色移りの心配が少なそうなアイテムであれば問題無いと思います

ただしタンブル乾燥によって変色してしまったり収縮してしまったりするアイテムもありますので、取り扱い絵表示をしっかり確認してからタンブル乾燥するようにしましょう

タンブル乾燥に関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください

  

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まとめ

まとめ

・色移りの原因は衣類そのものが悪い場合と取り扱いが悪い場合の2種類ある
・色移りの発生の要因となりやすいのが「水」「洗浄剤」「力」「温度」
・色移り軽減方法は様々あるので自分に合った方法を組み合わせる

今回は洗濯時の色移りに関して解説してきました

色移りの原因が衣類そのものにある場合はアパレルメーカーの過失となる場合があるかもしれませんが、取り扱い方法が悪い場合には全て自己責任ということになってしまいます

色移りに関しては特に「新品の濃色アイテム」が危険な傾向がありますので、ご購入後はぜひお気をつけいただければと思います

色移りは発生した後でのリカバーは難しいとされています
付くのは簡単だけど落とすのは難しいというのは本当に厄介ですよね

そうならないためにも危険察知能力を上げてしっかりと対策をとって洗濯するのが大切になってきます

お気に入りのお洋服が色移りでダメになってしまっては悲しいですもんね

せひ今回紹介した10個の方法から、皆さんのスタイルに合ったやり方を選び取り入れていただければと思います

自分の衣類を守れるのは自分だけです
正しい取り扱い方法で少しでも長く使用していけるようにしていきましょうね

ではまた!

  

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