どもどもTにぃです
「抗菌防臭加工」「抗ウイルス加工」「制菌加工」のような繊維製品への機能性加工を施したアイテムをよく見るようになりました
そのような加工をされた製品で見かけるのがSEKマークです
SEKマークとは機能性加工の証明マークのようなもので、機能性加工を施し一定の性能が認められたものに対して表示が許されるマークです
このSEKマークが表示されている製品はメーカーの自社試験ではなく第三者機関で試験を行った上で一定の効果が期待できるものです
なのでSEKマークは「目に見えない機能性加工を根拠があるマークとして可視化したもの」だと言えるでしょう
そんなSEKマークですが、上記3種類の機能性加工だけではなく実はいろいろな種類があり、機能性加工の種類や用途によって形や色が分けられています
今回はそんなSEKマークとその種類について解説していこうと思います
この記事を読むことでSEKマークについて理解が深まりマークの意味についてお分かりいただけると思います
ぜひ最後までご覧ください
SEKマークとは?
SEKマークとは、一般社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)の認証を受け「抗菌防臭加工」「制菌加工」などを施した繊維製品に自主的に表示する証票のことです
認証を受けるには性能試験のデータが必要となり、一定の効果が期待できると判断されたもののみマークが表示できることとなっています
つまりSEKマークのある製品は施されている機能性加工によって一定の効果があることが認められたものであるということです
加工内容によってマークのデザインや色が異なり、ひと目でどの機能性加工が施されているか分かるようになっています
ちなみにSEKとはもともと前身である「繊維製品衛生加工協議会」の略号だったのですが、現在の繊維評価技術協議会への改称にともなって「S=清潔、E=衛生、K=快適」の略号に変更されました
SEK基準は比較的厳しめですので、それだけ信憑性のある認証制度という認識ですね
SEKマークの種類
【抗菌防臭加工】
抗菌剤を使用して繊維上の細菌(主に黄色ぶどう球菌)の増殖による悪臭の発生を防止する加工
抗菌防臭加工については下の記事も合わせてご覧ください
【制菌加工(一般)】
抗菌剤を使用して、人に有害な細菌の繊維上での増殖を抑制する加工
一般用途は一般家庭での繊維製品を対象としています
一般用途では黄色ぶどう球菌、肺炎かん菌が対象の細菌となっています
【制菌加工(特定)】
抗菌剤を使用して、人に有害な細菌の繊維上での増殖を抑制する加工
特定用途では医療機関など向けの繊維製品を対象としています
特定用途では上記に加えてMRSAが対象の細菌となっています
【光触媒抗菌加工】
酸化チタンなどの光触媒効果を利用して繊維上の細菌の増殖を抑制する加工
SEKマークの場合にはガラス密着法という試験方法となります
黄色ぶどう球菌と肺炎かん菌が対象の細菌となっています
【抗ウイルス加工】
抗ウイルス剤を使用して繊維上の特定のウイルスの増殖を抑制する加工
A型インフルエンザウイルスとネコカリシウイルスが対象のウイルスとなっています
どちらかのウイルスの増殖を抑制できれば効果があると認められます
抗ウイルス加工に関しては下の記事も合わせてご覧ください
【抗かび加工】
抗かび剤を使用して、繊維上のかびの増殖による汚れや劣化を防止する加工
対象はクロコウジカビ、アオカビ、クロカビ、白癬菌の4種類
試験は上記から2種類以上を選択して行います
【消臭加工】
繊維に不快臭を減少させる効果を付与する加工
不快臭の成分としてアンモニア、アセトアルデヒド、イソ吉草酸、ノネナール、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンなどがあります
【防汚加工】
繊維製品を汚れにくくし、汚れた場合には落ちやすくする加工
汚れの種類としては泥汚れ、ほこり、親水性汚れ、親油性汚れ、また食品汚れとしてカレー、ミートソース、ラー油が必須となっており、ソース、醤油、ワイン、コーヒーも選択できるようになっています
防汚加工に関しては下の記事も合わせてご覧ください
【紫外線遮蔽加工】
紫外線を吸収または反射散乱させる効果を付与する加工
加工した製品がどの程度紫外線をカットすることができるのかを試験で評価します
まとめ
今回はSEKマークについて解説してきました
目に見えない機能性加工を目に見えるマークとしてその性能を認証している制度は非常に有益なものですね
そして第三者機関が承認することで公平性が生まれ、製品を選ぶ側としても信頼感を感じますよね
技術の進歩によって機能性加工の種類はどんどん増えていくと思います
それに伴って繊維製品への機能性加工のニーズは今後も高まっていくでしょう
そうなることでSEKマークを目にする機会がきっと増えていくと思います
販売者の情報を鵜呑みにするのではなく、本当に価値のある製品なのかを購入者が見極められるようになる必要があります
その一つとしてSEKマークのような認証マークが判断材料となります
知っているのと知らないのとでは後々大きな差につながってくるでしょう
これからも情報発信していきますので、一緒に勉強していきましょうね
ではまた!
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