どもどもTにぃです
みなさん「SR加工」「SG加工」「SH加工」はご存じでしょうか?
これらは全て防汚加工の種類です
防汚加工とはその名の通り汚れにくくする加工のことです
あまり馴染みが無いかもしれませんが、実は防汚加工がされた服は結構あります
作業服や事務服などの繰り返し着用する仕事着には防汚加工がされている場合がありますね
またカーテンやカーペットなどの洗濯しにくいインテリア製品にも防汚加工がされている場合があります
ただ防汚加工といっても全く汚れないわけではありません
防汚加工にはいくつか種類がありその種類によっては汚れがついてしまうものがあります
その防汚加工について知ることで思い違いを防ぎ
「こんなはずじゃなかった!」
となることを防ぐことができると思います
ということで今回は防汚加工についてお話していきたいと思います
この記事を読むことで防汚加工とは、防汚加工の種類についてお分かりいただけて、防汚加工に対しての正しい知識が身につくと思います
ぜひ最後までご覧ください
防汚加工とは
防汚加工とは汚れにくくする加工とさきほどお話しました
もう少し詳しくいうと防汚加工は繊維が汚れることを防ぐ加工のことです
繊維が汚れることを防ぐためには繊維の表面を改良する必要があります
この改良の方法によって得られる防汚効果が異なるというわけなんです
防汚加工には
①汚れをつきにくくする効果のもの
②汚れを落ちやすくする効果のもの
③汚れを目立ちにくくする効果のもの
という3種類のものがあります
実は②と③は汚れが付くことを防ぐものではありません
なので防汚加工という名前ではありますが汚れはついてしまいます
汚れがついた後に落ちやすくしたりついた汚れを目立ちにくくするというものなのでこれらに関しては汚れがつくことが前提ということになりますね
「防汚加工=汚れがつかない」というわけではないんですね
ぜひこの部分は覚えておいてほしいです
それでは防汚加工3種類について説明していきます
ソイルガード(SG)加工
ソイルガード(SG)とは汚れをつきにくくする加工のことです
一般的に防汚加工といって一番思い浮かべやすいものですね
このソイルガードは撥水加工を利用しているものが多いです
撥水加工に関しては以前の記事も合わせて読んでみてください
要は繊維の表面をフッ素樹脂など覆うことで撥水撥油性を発揮し汚れがつきにくくなるという原理ですね
水を弾くようにして水系の汚れも油系の汚れも弾いて落とすということですね
イメージとしてはテフロン加工をしたフライパンを想像していただくとイメージしやすいと思います
ソイルリリース(SR)加工
ソイルリリースとは汚れがついても落ちやすくする加工です
これは簡単に説明すると繊維の表面を水と馴染みやすい状態にすることで汚れと繊維の間に水が入り込み汚れを落としやすくするということですね
もともとが疎水性であるポリエステルやナイロンなどの合成繊維に使用されることが多いと思います
また先程のSG加工の効果を併せ持ったSGR加工というものもあります
ソイルハイド(SH)加工
ソイルハイドとは汚れがついても目立ちにくくするものです
これは防汚とは少し性質が異なるものですが一応防汚加工の一種とされています
ソイルハイドは繊維断面の形を変えることで光の反射を利用し汚れを目立ちにくくするというものです
これに関しては少し難しい部分があるので汚れを目立ちにくくするというところだけ覚えておいていただければ良いと思います
また異形断面糸を使用することから後加工での防汚性を付与するものではありません
この加工はカーテンやカーペットなどのなかなか洗うことが難しいインテリア製品に対してされることが多いですね
まとめ
今回は防汚加工についてお話しました
一言で防汚加工といっても実は3種類もあって、それぞれ性質の異なる加工なんです
防汚加工をしているから汚れないと思っている方が多く汚れるなんておかしいと感じてしまう方がいらっしゃいます
防汚加工を正しく理解することでそのような誤解をすることがなくなると思います
それぞれの防汚加工の特性を理解し正しくきれいに使っていけるといいですね
ではまた!
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