どもどもTにぃです
ウールの衣類を洗濯してしまって「縮んでしまった」「風合いが硬くなってしまった」という経験をしたことがある方はいませんか?
これらはウール特有の現象の「フェルト化」を起こしてしまっている可能性が高いです
このフェルト化のを防ぐためにもウールの衣類は洗濯不可となっているものが多いと思います
それに気付かずに洗濯してしまうとこのようなことが起こってしまいます
実は私も昔このフェルト化を経験したことがあります
かなり収縮してしまいもう着ることがなくなるほどでした…
このようなことになる人を減らすためにも今回はフェルト化についてお話していきます
この記事を読むことでウールのフェルト化とは、なぜフェルト化してしまうのか、フェルト化したものを元に戻せるのか、フェルト化を起こしにくくするコツについてお分かりいただけ、フェルト化への理解が深まると思います
ぜひ最後までご覧ください
ウールのフェルト化とは?
フェルト化とはウールの生地が濡れた状態で揉まれることによって繊維が絡み合っていき目が詰まっていくウール特有の現象のことです
このフェルト化によって目が詰まることで生地が収縮したり風合いが硬くなってしまいます
逆にフェルト化を利用してフェルト生地を利用して製品を作る方もいらっしゃるようです
しかし衣類などすでに製品になっているものであればフェルト化してしまうと次に使用するのに問題が出てしまう場合が多いのでフェルト化は避けたいものです
ウールについては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
ウールのフェルト化はなぜ起こるのか?
フェルト化にはウールに特有の「スケール」と呼ばれる鱗状のものが大きく関係しています
人の髪の毛で言うキューティクルのようなものですね
このスケールは普段は閉じているのですが水、熱、圧力などの影響によって開いてしまいます
そしてそのスケールが開いた状態で繊維同士絡み合うことでガッチリとかみ合ってしまい動かなくなってしまいます
これでフェルト化の完成です(笑)
このフェルト化を防ぐために最近では表面をコーティングしたものやスケールを取り除いたウールが出てきています
それらはおそらく洗濯可能と表示されていると思います
ただ洗濯不可と表示されているものはこのフェルト化が起こる可能性があるため取り扱いには注意が必要です
ウールのフェルト化したものを戻すことはできるのか?
ではフェルト化してしまったものを戻すことは可能なのでしょうか?
答えは「完全に戻すことはできない」です
残念ながらフェルト化したものを完全に復元することはできません
柔軟剤を使用するなど若干戻すことは可能な場合はありますが、それでも元の状態にまでは戻りません
なのでウールは本当に取り扱いに気をつけなければいけない繊維なんです
お気に入りの衣類がダメになってしまわないように取り扱い表示はちゃんと確認しましょう
フェルト化しないためのコツ
フェルト化の要因となるのは水、温度、圧力などです
そのため水を使用しないドライクリーニングで洗うことをおすすめします
ドライクリーニングに関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
フェルト化のリスクを抑えるために、基本的には水と圧力がかかる洗濯機での水洗いは避けたほうが無難です
ただ汗をかいたときなど、どうしても水洗いしたい場面はありますよね
そのような場合には中性洗剤を使用して手洗いをしてください
スケールが開く要因としてアルカリ溶液の影響もあります
なので少しでもそれを軽減させるために中性洗剤を使用します
中性洗剤に関しては下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください
また揉むことによって繊維が移動して絡み合ってしまうので洗濯機を使用した機械洗濯はせずに、優しく手洗いすることで絡み合いを軽減することができます
これによってフェルト化してしまうリスクを軽減することが期待できます
取り扱い絵表示で洗濯不可になっているものは基本的には水洗いしないほうが良いですが
どうしても水洗いしたい場合にはこのような方法で洗ってみてはいかがでしょうか
もちろんこの方法ならば絶対大丈夫というわけではないのでご自身の判断でお願いいたします
まとめ
今回はウール特有のフェルト化についてお話してきました
ウールって実はなかなか機能的な繊維で冬用の衣類では結構使われることがあります
そしてお値段もそこそこしますので、そんなお洋服がダメになってしまうのは悲しいですよね
そんな思いをしないためにもウールに対しての正しい知識を身に着けてもらって正しく扱っていただければと思います
ではまた!
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