どもどもTにぃです
みなさん植物繊維をご存知でしょうか?
植物繊維とはその名の通りで植物から採取出来る天然繊維のことです
天然繊維に関してはこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください
一言に植物と言っても植物繊維として使用できる植物には様々な種類があります
また植物のどの部分を使用するかによって植物繊維の中でもさらに分類することができます
そして技術の進歩に伴って繊維として活用できる植物の種類もどんどんと増えており、従来であれば廃棄しているものを植物繊維として利用し、よりエコな繊維として謳っているものもあります
今回はそんな植物繊維について解説していこうと思います
この記事を読むことで植物繊維とは、その種類についてお分かりいただくことができると思います
ぜひ最後までご覧ください
植物繊維とは
植物繊維とは植物から採取できる繊維の総称のことです
植物繊維で一般に馴染みのある繊維といえば「綿」と「麻」だと思います
綿は綿花から、麻は麻の葉から採取できる繊維で、衣料品にもよく使用される繊維ですね
植物繊維はもともと自然界に存在している繊維ですので土に還りやすいという特性があります
このことを生分解性といって、昨今のサスティナブルな世界を実現するための重要なキーワードとなっています
生分解性繊維に関しては下の記事で解説していますので合わせてご覧ください
植物繊維と一言でいっても、植物のどの部分から採取できる繊維なのかによって4つに分類することができます
その4つは「種子毛繊維」「靭皮(じんぴ)繊維」「葉脈繊維」「果実繊維」です
これらの詳細は後ほど解説いたします
また最近では「植物由来繊維」というものも出てきました
少し紛らわしいのですが、実はこれは植物繊維とは異なる繊維です
植物由来繊維とは植物から抽出した成分などを原料としてつくられる繊維のことで化学繊維であることが多いです
化学繊維の特に合成繊維は化石燃料をから抽出したものを原料としてつくられます
いずれ枯渇する化石燃料を原料とするよりも、植物を原料とするほうが持続的ですし環境配慮にもつながるとのことから「植物由来」という言葉を全面に押し出すようになってきました
そのため植物由来繊維という言葉をよく見かけるようになり、少し紛らわしい状況になっているのです
よくご存知では無い方ですと植物繊維と植物由来繊維を混同してしまう可能性もあるかと思います
ぜひこの機会に覚えていただければと思います
植物繊維の種類
植物繊維はその中でさらに4種類に分類することができます
それが「種子毛繊維」「靭皮繊維」「葉脈繊維」「果実繊維」です
それぞれ解説しいていきます
種子毛繊維
植物の種子に生えている繊維
種子を保護、また種子の飛散を助ける役割があります
綿やカポックなどが挙げられます
綿に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
靭皮(じんぴ)繊維
植物の茎から採取できる繊維
茎の木質部を取り囲む靭皮部に繊維が存在するので靭皮繊維という
靱皮繊維の例としては亜麻、苧麻、大麻、黄麻が挙げられます
靭皮繊維については下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
葉脈繊維
植物の葉や葉柄から採取できる繊維
繊維は太くて硬いため、衣料品には適さずロープなどの資材に使用されます
マニラ麻、サイザル麻などが挙げられます
果実繊維
果実から採取される繊維
実の内の綿毛を利用するもの、果皮を利用するもの、果肉を利用するものがあります
ヤシ、ヘチマなどが挙げられます
新たな植物繊維
従来ではあまり使用されていなかった植物も、近年の技術の進歩によって新しい繊維として衣料品などに使用されるようになってきました
植物は二酸化炭素を吸収して生育するので、成長力の旺盛な熱帯・亜熱帯の草木を計画的に栽培し利用する循環システムを築くことができれば、大気中の二酸化炭素濃度の抑制と化石燃料枯渇化の抑制に寄与できると期待されています
これらの植物繊維の多くは中空構造(繊維の中が空洞のもの)や多孔性(細かい穴がたくさん空いているもの)であるため、吸水性、軽量性、遮熱性に優れているものが多いです
一方で繊維が太くて短いために、単独での使用は難しく、主に綿と合わせて使用される場合が多いとされます
今後の活躍が楽しみですね
まとめ
今回は植物繊維について解説しました
一言で植物繊維といっても種類がかなり多く、またそれぞれ異なる特徴のあるものだとお分かりいただけたのではないでしょうか
世界最古の繊維は麻と言われており、植物繊維の歴史は非常に長いものです
しかし現在でも未だに新たに活用され始める植物繊維があることを考えると、植物繊維もまだまだ可能性は広がっていくように思えます
環境破壊産業と言われるアパレル産業をより環境配慮型へと転換するには植物繊維も非常に重要な役割を担うことになると思います
植物繊維が今以上に環境に優しくもあり、より実用的にもなっていくことを期待していきましょう
ではまた!
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