どもどもTにぃです
タオル、インナー、靴下などでよく見かける「抗菌防臭加工」についてご存知でしょうか?
抗菌防臭とは菌の増殖を抑えることで臭いの発生を防ぐことです
これだけを見ると
「菌の繁殖を抑えることが何で臭いの発生を防ぐことになるの?」
「抗菌加工=防臭加工っていうこと?」
という疑問を感じる方も多いと思います
抗菌防臭は言葉だけが先行してしまい、その中身までは深く理解されていないように思います
今回はそんな抗菌防臭加工について理解してもらえるように解説していきます
知っているようで実は詳しく知らない抗菌防臭
ぜひ最後までご覧いただき勉強していってください
抗菌防臭とは?
抗菌防臭とはその名の通り臭いを防ぐために菌の繁殖を抑えることです
実は同じ抗菌でも通常の抗菌加工とは異なるものです
最近ではあらゆるものに抗菌加工が施されるようになりました
そこでの抗菌加工は菌の繁殖を抑えることが目的であることは間違いないでしょう
したしその抗菌加工は抗菌防臭を目的としてものではない場合があります
なので抗菌加工=防臭というわけではありません
抗菌は特定の菌を対象にしている訳ではなくどの菌でも増殖を抑えられればOKです
一方、抗菌防臭は臭いの原因となる黄色ブドウ球菌が対象であり、例え他の菌の増殖を抑えられたとしてもこの菌の増殖を抑えられなければ抗菌防臭とはなりません
同じようで実は異なる抗菌と抗菌防臭
ぜひ名称だけではなく内容まで覚えていただければと思います
抗菌防臭の仕組み
ここで意外な情報を1つお伝えします
汗臭いと言ったりしますが、実は汗自体はあまり臭いはしないんです
ウソだー!とお思いになるかもしれませんが、これ本当なんです
とは言っても汗をかいたときに臭いはしますよね
その臭いは何なのかというと、そこに臭いの成分が存在しているということなんです
臭いの成分としてはアンモニアが有名ですね
では汗からアンモニアが出ているのかと言うとそうではありません
そのアンモニア実は先程の黄色ブドウ球菌が出したものなんです
汗には尿素という成分が含まれています
黄色ブドウ球菌はこの尿素を分解してアンモニアに変えてしまう特性があるんです
そしてそのアンモニアなどが汗の臭いとして存在しているということなんですね
抗菌防臭はそのアンモニアを発生させる黄色ブドウ球菌の繁殖を抑えます
つまり臭い成分を発生させる菌を増やさないことで、そもそも臭いを成分を発生させないようにすると言うのが抗菌防臭の仕組みなのです
なので臭い成分をなくしたり、他の成分に変えたりするわけではないということを覚えておいていただければと思います
SEKマークは信頼の証
抗菌防臭加工には一般社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)による認証制度があります
繊維業界では有名なSEKマークと呼ばれるものです
アイドルグループみたいな名前なので、言い間違えそうになるときがありますw
消費者の生活環境向上のため、適切な表示、評価基準及びその他の認証基準に基づくSEKマーク繊維製品を提供することを目的に、この認証制度が設けられました
つまりこのSEKマークを取得している製品はしっかりとした試験を実施し、その結果性能があることを認められたものであるということです
SEKマークは抗菌防臭機能だけではなく、抗ウイルス、消臭、防汚など様々な機能性加工でのマークが存在します
その中でも抗菌防臭加工のマークはこの水色のマークです
正直なところ抗菌防臭と記載されている製品でも、本当に抗菌防臭性能があるのかは私達には調べる方法はありません
なので抗菌防臭と記載してあってもその性能が低いものや、中にはその性能が無いものもあるかもしれません
その点SEKマークが表示されているものは試験の結果性能があることを認められたものです
商品を選ぶ際にはこのSEKマークを目印に選ぶと良いかもしれませんね
SEKマークに関しては下の記事で解説していますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください
まとめ
今回は抗菌防臭についてお話してきました
洗濯物の臭いが気にある梅雨や、汗の臭いが気になる夏がやってきます
そのときには抗菌防臭加工製品が役立つときがあると思いますので今回のことを頭に入れていただければと思います
抗菌防臭に関して知っているようで、実は今回初めて知ったということもあったのではないでしょうか
繊維製品に関する「知っているようで知らなかったこと」を今後も発信していきたいと思いますのでぜひ今後もご覧いただければと思います
ではまた!
コメント