ポリエチレン繊維とは?種類、特徴、用途について解説

ポリエチレン 繊維製品の基礎知識
この記事はこのような人にオススメ!

・ポリエチレン繊維って何?
・ポリエチレン繊維の種類は?
・ポリエチレン繊維の特徴は?

どもどもTにぃです

ポリエチレン繊維をご存知でしょうか?

ポリエチレン(PE)といえばプラスチック容器やフィルムなどで見かけることが多いと思います

そんなポリエチレンですが実は繊維としても使用されており、主に資材関連で活躍しています

またポリエチレン繊維には大きく分けて2種類あり、用途によって使い分けられています

今回はそんなポリエチレン繊維について解説していきます

この記事を読むことでポリエチレンとは、ポリエチレン繊維の種類、特徴、用途についてお分かりいただくことができ、ポリエチレン繊維についての理解が深まると思います

ぜひ最後までご覧ください

  

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ポリエチレンとは?

ポリエチレン

・最も生産量が多いプラスチック
・最も単純な構造を持つ
・容器、包装資材、レジ袋などに使用される

ポリエチレンとは主に原油から作られるエチレンが連なった高分子のことでプラスチックの一種です

国内生産される汎用プラスチックの中で最も生産量が多いプラスチックであり、全体の25%以上がポリエチレンとなっています

ポリエチレンは最も単純な分子構造を持つ高分子であり、安価に生産でき比較的加工性も良く生産しやすいところがこの生産量に繋がっています

食品トレイやプラスチック容器、フィルムなどの包装資材、レジ袋など様々なプラスチック製品に使用されており、私達の生活になくてはならないプラスチックとなっています

  

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ポリエチレン繊維の種類

ポリエチレン繊維の種類

・汎用ポリエチレン繊維
・超高強力ポリエチレン繊維

ポリエチレン繊維は原油から作られる合成繊維の一種です

合成繊維については下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください

ポリエチレン繊維には大きく分けて2種類が存在します

その2種類とは汎用ポリエチレン繊維と超高強力ポリエチレンです

汎用ポリエチレン繊維は一般的なポリエチレン繊維です

超高強力ポリエチレン繊維はその名の通り強度が非常に高いポリエチレン繊維です

これら2つは原料が異なるものではなく、ポリエチレンの作り方の違いによって非常に強度の高いポリエチレンを作ることが可能となっています

実際には重合度の違いですが、イメージとしては密度の低いものが汎用ポリエチレン、密度の高いものが超高強度ポリエチレンという認識で問題無いと思います

とは言え汎用ポリエチレン繊維も比較的強度のある繊維ですので、使用する分には何ら問題はありません

用途に応じてさらに強度が必要な場合には超高強度ポリエチレン繊維が使用されることがあるということです

  

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ポリエチレン繊維の特徴

ポリエチレン繊維の特徴

・疎水性
・軽量
・耐熱性が低い
・染色が困難
・最高級の引張強さ(高強力PE)

ポリエチレン繊維共通の特徴として疎水性という点が挙げられます

ポリエチレン繊維は水の影響を受けない繊維であり、濡れても強度が落ちる心配はありません

また軽量な繊維であり、繊維中で最も軽いポリプロピレン繊維の次に軽いとされています

ポリプロピレンに関しては下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください

  

一方で軟化点や融点が低く耐熱性が低い、染色が難しいという欠点もあります

超高強力ポリエチレンに関しては非常に強度が高く、特に引張強さにおいては有機繊維の中でも高校級の高さを誇ります

この驚異的な強度の高さから超高強度ポリエチレンはスーパー繊維にも分類されています

スーパー繊維に関しては下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください

  

強度(GPa) 伸び率(%) 密度(g/cm3) 融点(℃)
汎用ポリエチレン繊維0.4〜0.78〜350.94125〜135
超高強度ポリエチレン繊維2.2〜4.73〜60.98140〜155

  

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ポリエチレン繊維の用途

ポリエチレン繊維の用途

・漁網
・ロープ
・落石防止ネット
・ろ過布
・補強材(超高強力PE)

ポリエチレン繊維は一般衣類に使用されることはほぼありません

強いて言えば超高強力ポリエチレン繊維が防護服に使用されることはあります

ポリエチレン繊維は基本的に資材関連に使用されることが多いです

特に水の影響を受けにくく軽量というところを生かして漁網や釣り糸、船舶用ロープに適していると考えられます

汎用ポリエチレンに関しては織物としてろ過布に使用されることもあります

また超高強力ポリエチレンはコンポジット補強材としてヘルメット、スキー板、テニスラケットなどに使用されたり、またシート化してエポキシ樹脂で固めて建築物の柱や道路橋脚、トンネルの補強材としても使用されています

まさしく私達の生活を影で支えている、なくてはならない繊維ですね

  

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まとめ

まとめ

・ポリエチレンは国内で最も生産量の多いプラスチック
・ポリエチレン繊維には汎用PE繊維と超高強度PE繊維がある
・疎水性、軽量、耐熱性が低い、染色が困難などの特徴がある
・漁網、ロープ、各種補強材などの資材関連として使用されている

今回はポリエチレン繊維について解説しました

ポリエチレンは国内で生産されるプラスチックの中で最も生産量が多く、食品トレイやプラスチック容器、包装資材やレジ袋などに利用されています

ポリエチレン繊維には汎用ポリエチレン繊維と超高強度ポリエチレン繊維があり、前者は一般的なポリエチレン繊維、後者は非常に強度の高い高機能有機繊維です

共通の特徴として疎水性、軽量、耐熱性が低い、染色が困難などの特徴があり、超高強力ポリエチレン繊維は特に引張強度が有機繊維の中で最高級に高くスーパー繊維に含まれます

ポリエチレン繊維は一般衣類に使用されることはほぼありませんが、その強度と疎水性という特徴を活かして、漁網、ロープ、各種補強材などの産業資材用途として使用されています

ポリエチレンは繊維としてはあまり見かけることは少ないかもしれませんが、実は気づきにくいところで活躍しています

容器やポリ袋などとしても日々使用していることを考えると、私達の生活はポリエチレンに支えられていると言っても過言ではないと思います

今回紹介した内容は繊維としてのポリエチレンだけでなく、ポリエチレン全般に当てはまる部分があるので、食品トレイや容器、ポリ袋を扱う際にも参考になると思います

熱に弱い点などは特に覚えておいていただくと良いかと思います

ではまた!

  

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