どもどもTにぃです
今回は三大合成繊維の一角であるナイロンについてのお話です
みなさんナイロンはどんなアイテムに使われているか知っているでしょうか?
ナイロンはスポーツウエア、バッグ、アウトドア用品などによく使われています
ではこの3つのアイテムに共通する必要な性能が何か分かるでしょうか?
その共通する必要な性能が分かるとナイロンの特徴がきっと分かってくるでしょう
この記事を読むことでナイロンとは、その特徴と用途についてお分かりいただけ、ナイロンに関する知識が深まると思います
ぜひ最後までご覧ください
ナイロンとは
ナイロンとは石油を原料とするポリアミド系合成繊維のことです
合成繊維に関しては下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください
1936年にアメリカのデュポン社が世界初のナイロンを開発したと言われています
当時のキャッチフレーズは「クモの糸より細く、鉄より強い」
なんだかすごい繊維が開発されたんだなと思ってしまいますよね
ナイロンを使用した初めての製品が女性用ストッキングだと言われています
「クモの糸より細くて、鉄より強い糸でストッキングをつくりました!」
と売り出したら確かにすごく人気が出そうですよね
そしてそこから幾多の改良が重ねられ多くの製品に使用されるようになり、現在では合成繊維で第2位の生産量を誇るまでに成長しました
そんなナイロンですがいくつか種類があり、現在主に生産されているのはナイロン6とナイロン66の2種類とされています
それぞれの特徴としてはナイロン6は染色性に優れ、ナイロン66は耐久性に優れています
先ほどのデュポン社が開発したのはナイロン66の方で実はこれが世界で始めての合成繊維とされています
ちなみにナイロン6の方は東洋レーヨン(現在の東レ)が開発しました
日本企業が世界中で使用される繊維を開発したとはなんだか嬉しいですね
ナイロン6とナイロン66の違いに関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
ナイロンの特徴
ナイロンの特徴として挙げられるのはまず強度の高さです
特に摩擦に対しては天然繊維と比較して遥かに強く、綿の10倍の強さと言われるほどなんです
綿はTシャツやタオルなどによく使われる繊維で決して弱いものではありません
その綿の10倍強いとなるとかなり強い繊維であることが想像できるかと思います
また強度合わせて軽量ということも特徴に挙げられます
こちらも天然繊維と比較して格段に軽いと言われています
また同じ合成繊維のポリエステルよりも軽いとされています
そして多少の伸縮性もあるため衣類としては着やすく動きやすい素材と言えるでしょう
一方、ナイロンは熱セット性が低いという欠点があります
熱セット性が低く寸法安定性に乏しいため、使う際には少し苦労する部分があったりします
また黄ばみが発生しやすいという面もあります
ナイロンは日光や紫外線によって黄色く変色してしまうことがあります
なので特に白地のものには注意が必要でしょう
ナイロンの用途
ナイロンはその軽量かつ強度があるという特徴から比較的過酷な条件化で使用されるアイテムで利用されることが多いです
身近な用途で言えば繰り返し使用され動きが多いスポーツウエアや他の物との摩擦にも耐える必要があるバッグ地やアウトドア用品です
スポーツに関してはウエアだけでなくテニスラケットのガット部分や釣り糸にも使われています
ちなみにこれらはナイロンのモノフィラメントが使われます
モノフィラメントに関しては下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください
またそれらの他にも自動車のカーペットやエアバッグなどにも使用されています
ナイロンは衣類だけでなく内装材や産業資材など幅広く使用される汎用性の高い繊維と言えますね
まとめ
今回はナイロンについて解説しました
ナイロンは石油を原料とする合成繊維の一種で、三大合成繊維の一角です
軽量かつ強度があるのが特徴で、特に耐摩耗性の高さには定評のある繊維です
また弾力性もありシワになりにくいため衣類にも適しています
一方で熱セット性が低く寸法安定性に乏しいとい面もあります
そして紫外線による黄変が起こりやすいため、特に白色のアイテムには注意が必要です
そんなナイロンはその特徴から、特に強度や耐摩耗性が必要とされる用途に幅広く使用されています
衣類だけでなくスポーツ用品やアウトドア用品、産業資材など幅広い分野で活躍する非常に汎用性の高い繊維です
皆さんもきっと1つはナイロンのアイテムをお持ちだと思いますので、ぜひ確認してみてください
ではまた!
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