どもどもTにぃです
みなさん「パッカリング」をご存知でしょうか?
パッカリングとは衣服などの縫製品に発生する細かいシワのことです
このパッカリングは製品の美観に影響してしまうため発生しないように気をつけなければいけないものの一つです
ではこのパッカリングは何が原因で発生するかご存知でしょうか?
そしてその防止策としてはどんなことがあるかご存知でしょうか?
今回はそんなパッカリングについて解説していこうと思います
この記事を読むことでパッカリングとは、その原因と防止策についてお分かりいただけ、パッカリングについての理解が深まると思います
ぜひ最後までご覧ください
パッカリングとは?
パッカリングとは方製品の表面に発生する細かいシワ(波打ち)のことです
パッカリングは外見上見苦しいもので縫製品の美観を著しく損ねる場合があるため欠点として問題視される場合があります
パッカリングの中でも縫い目付近に生じる細かいシワである「シームパッカリング」が代表的とされ、「ビリ」とも呼ばれる場合があります
パッカリングはシームパッカリングが代表的とされるように縫製に起因するものが多いですが、それ以外にも型紙に起因する場合や接着芯地に起因する場合もあります
今回は代表的なパッカリングであるシームパッカリングにスポットを当てて解説していきます
パッカリングの原因は?
パッカリングの原因は多岐にわたりますが一例としては「ミシン送り機構」「縫い糸特性」「生地特性」が挙げられます
【ミシン送り機構】
ミシンの送り機構は縫いずれと関係が大きいとされます
通常よく使われる下送りミシンでは下送りのみで生地が送られるため下布の方が送り量が大きくなり縫いずれを生じやすい傾向があります
この縫いずれによってパッカリングが生じてしまいます
【縫い糸特性】
縫い糸特性としては弾性回復しやすい縫い糸ではパッカリングが発生しやすいとされます
つまり縫製によって伸びた縫い糸において戻る力が強い場合に発生しやすいということです
伸び縮みが大きい縫い糸や太い縫い糸を使用するとパッカリングしやすい傾向があります
【生地特性】
生地特性としては糸密度が極めて大きい超高密度織物でパッカリングが発生しやすいとされます
縫製によるミシン糸の挿入で生地が極限構造を超えてしまうことでパッカリングしてしまう傾向があります
パッカリングの防止策は?
パッカリングの防止策としては「針送り、上下送り、総合送りミシン使用」「ミシン糸張力を低く設定」「細番手の縫い糸使用」などが挙げられます
下送りミシンでは下送りのみで生地が送られることにより縫いずれが発生しやすくなってしまうため、縫い針で生地を貫通したまま送る針送りミシン、送り押え金と下送りが一致した動きで生地を送る上下送りミシン、上下送りに針送りを加えた総合送りミシンを使用することでパッカリングの軽減につながる可能性があります
また縫い目ひき締め後の縫い糸のひずみ回復がパッカリングを引き起こしやすいことから、可能な限り縫い糸の張力は低く設定することがパッカリング対策となります
そして縫い糸の張力だけでなく縫い糸を細番手のものにすることも効果的とされています
これら以外にも縫い目を粗くする、押え金の圧力を下げる、送り歯高さを下げる、針板穴径を小さくするなども対策として挙げられます
まとめ
今回はパッカリングについて解説してきました
パッカリングとは方製品の表面に発生する細かいシワ(波打ち)のことです
パッカリングの中でも縫い目付近に生じる細かいシワである「シームパッカリング」が代表的とされます
パッカリングの原因は多岐にわたりますが一例としては「ミシン送り機構」「縫い糸特性」「生地特性」が挙げられます
パッカリングの防止策としては「針送り、上下送り、総合送りミシン使用」「ミシン糸張力を低く設定」「細番手の縫い糸使用」などが挙げられます
パッカリングについて解説してきましたが、実際には縫製以外にもパッカリングを引き起こす要因はあります
今回の内容はシームパッカリングの基礎的な部分としてご理解いただいたければと思います
これからも一緒に勉強していきましょう
ではまた!
コメント