ホットメルトとは?ホットメルトの特徴、種類、注意点について解説

繊維製品の基礎知識
この記事はこのような人にオススメ!

・ホットメルトってなに?
・ホットメルト樹脂にはどんな種類があるの?
・ホットメルトを使うときの注意点は?

どもどもTにぃです

「ホットメルト」という言葉をご存知でしょうか?

ホットメルトとは熱を加えることで溶けて冷えると固まる性質を持った接着剤のことです

グルーガンで使用される固形の接着剤というと理解しやすい人もいらっしゃるかもしれませんね

実はこのホットメルト、衣類などの繊維製品にも多く使われている接着剤であり、ホットメルトを使用することで得られるメリットも多数あります

またホットメルトにはいつくか種類がありますが、いずれも合成繊維に似た化学構造を持つものであり、いわば合成繊維の親戚のような存在でもあります

しかしながらホットメルトには取り扱う上で注意すべき点もあり、使い方を間違えると取り返しのつかないことになってしまう場合もあります

今回はそんなホットメルトについて解説していこうと思います

この記事を読むことで、ホットメルトとは、その特徴、種類、使用上の注意点についてお分かりいただけ、ホットメルトに対する理解が深まると思います

ぜひ最後までご覧ください

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ホットメルトってなに?

ホットメルト

・加熱によって溶ける接着剤
・専用の機械やアイロンを使って接着
・縫製よりも柔らかく着用感を損ないにくい
・溶剤を使用しないため環境にやさしい
・接着芯地、裾上げテープ、シームレス製品などに使用

ホットメルトとは室温では安定であるが加熱によって軟化して接着性を生じ、冷却によって安定状態に復帰する接着剤のことです
簡単にいうと熱によって溶けて冷えると固まる剤です

繊維製品に使用されるホットメルトは一般的にフィルム状のものが多いですが、場合によっては個体のものもあります
このフィルムを接着させたい物に沿わせた状態で専用の機械やアイロンを使用して熱を加えることで接着させます
例えば2枚の生地を接着させたい場合にはその間にホットメルトフィルムを挟んでアイロンをかけることで貼り合わせることができます

一般的にはパーツ同士を縫い合わせることで1着の衣類がつくられます
この縫い合わせる部分をホットメルトによる接着に置き換えても衣類をつくることが可能です
縫い合わせてしまうとその部分はどうしても硬くなってしまいがちなのですが、ホットメルトによる接着にすることで接着部分は比較的柔らかく着用感を損ねない衣類に仕上げることが可能です

またホットメルトは有機溶剤を含まず、また接着の際にも有機溶剤を使用することがないため環境や作業員にやさしいというメリットもあります

ホットメルトは接着芯地、裾上げテープ、またシームレス製品など衣類関係に幅広く使用されています
縫製とは違い手軽に合わせることができる、やわらかく着用感を損ねにくいなどの特徴を活かして、ホットメルトを使用するアイテムは今度ますます増えていくと思います
シームレスに関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください

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ホットメルト樹脂にはどんな種類があるの?

ホットメルト樹脂の種類

・ポリウレタン系
・ポリエステル系
・ポリアミド系
・ポリオレフィン系  など

ホットメルトは合成繊維に類似の化学構造を持つ熱可塑性合成樹脂からできています
この合成樹脂にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります
また相性の良い相手素材もそれぞれ異なり、用途に応じて使い分けられます

衣類に使われる中で最も使用されているのはポリウレタン系のホットメルトです
特徴もポリウレタン繊維に似ていて、伸縮性や弾性に優れ柔らかい特徴があります
ただし劣化しやすいところも似ているため、長期間の使用には注意が必要です
ポリウレタン繊維に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください


その他にも、汎用性の高いポリエステル系、耐熱性や耐薬品性に優れるポリアミド系、難接着素材のポリエチレンやポリプロピレンと相性の良いポリオレフィン系などホットメルト樹脂には様々な種類があります

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ホットメルトを使うときの注意点は?

ホットメルト 注意点
ホットメルトの注意点

・強度は縫製よりも弱い
・劣化による接着性の喪失
・熱による生地への影響  など

メリットの多いホットメルトですが、使用する際に注意しなければいけない点もいくつかあります

衣類用途でホットメルトを使うときの注意点について数点ピックアップして解説していきます

【強度は縫製よりも弱い】
一般的にホットメルトによる接着強度は縫製部分の強度よりも低い傾向にあります
接着剤でくっつけているよりも縫い合わせた方が強いというのはイメージしやすいと思います
そのためホットメルトでの接着部分に過度な負荷がかかってしまうと接着部分が破壊されてしまう場合があります
いくらホットメルトでしっかり接着されていたとしても、取り扱う際には過度な負荷をかけないよう注意が必要です

【劣化による接着性の喪失】
ホットメルトに使用される熱可塑性合成樹脂は経年による劣化が起こってしまう場合が多いです
特に加水分解によるポリウレタン系ホットメルトの劣化は有名です
ホットメルトが劣化してしまうと接着性は失われ、くっつけていた部分が離れてしまいます
そうなると恐らく製品としては成り立たなくなると思います
この劣化はどんどん進行してしまうものであり、回復させることができません
そのためホットメルトで接着された製品については比較的寿命が短いという認識でいた方が良いでしょう
加水分解については下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください

【熱による生地への影響】
ホットメルトは熱をかけて溶かすことで接着させるものです
つまりホットメルトを使うには熱は必要となります
この熱は温度しだいで生地にダメージを与えてしまうものとなります
熱によって生地にダメージをあたえてしまうことで変色、テカり、収縮などが発生してしまう場合があり最悪の場合は生地が解けてしまう可能性もあります
ホットメルトにはそれぞれ推奨される使用温度がありますが、貼り合わせる生地がその温度に対して耐えられるのかということを考えなければいけません

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まとめ

まとめ

・ホットメルトは加熱によって溶ける接着剤
・手軽、柔軟、環境にやさしいなどの特徴
・接着芯地、裾上げテープ、シームレス製品などに使用
・ポリウレタン系、ポリエステル系などの種類がある
・接着強度、劣化、熱による影響に注意が必要

今回はホットメルトについて解説してきました

ホットメルトとは室温では安定であるが加熱によって軟化して接着性を生じ、冷却によって安定状態に復帰する接着剤のことです
簡単にいうと熱によって溶けて冷えると固まる接着剤です

ホットメルトには手軽に接着できる、接着部分が柔らかく着心地を損ねにくい、溶剤を使用しないため環境や作業者に優しいなどの特徴があります

ホットメルトは接着芯地、裾上げテープ、またシームレス製品など衣類関係に幅広く使用されています

ホットメルトは熱可塑性合成樹脂からつくられるもので、この樹脂にはポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系など様々な種類があります

ホットメルトを使用する際には「強度は縫製よりも弱い」「劣化による接着性の喪失」「熱による生地への影響」などに注意が必要です

ホットメルト自体もどんどんと新しいものが開発されており、高性能なものも生まれてきています

ホットメルトのデメリットだった部分も解消されていき、今後はますますシームレス製品などホットメルトが使用されるものが増えていくと思います

ホットメルトを使用する製品を企画したり、そのような製品を使用する際にはぜひこの記事の内容を思い出していただき、参考にしていただければと思います

ではまた!

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