どもどもTにぃです
「ドレープ」という言葉をご存知でしょうか?
ドレープとは生地が自重によって垂れ下がる状態のことを指す言葉です
このドレープは生地の風合いだけでなく製品にしたときの見た目の印象やシルエットなどにも影響する生地にとって非常に重要な部分となります
そしてこのドレープ性は数値化することが可能となっており、ドレープ性を測る試験方法も確立されています
今回はそんなドレープについて解説していこうと思います
この記事を読むことで、ドレープとは、ドレープ素材の用途、ドレープ係数についてお分かりいただけ、ドレープに関する理解が深まると思います
ぜひ最後までご覧ください
ドレープとは?
ドレープとは人体などを覆った生地が自重によって自然な垂れ下がりを生じている状態を指す言葉です
またそれに加えて、垂れ下がりによってできるしなやかなたるみのあるひだを持つ形のことも意味します
ドレープとはもともと「布をかける」「布で覆う」という意味の単語であったようですが、そこから派生して現在の垂れ下がる状態を表す意味になっていったという説があります
ドレープ性は衣服にしたときの見た目の柔らかさだけではなく、フィット性着用時の微妙や曲がり具合による陰影、シルエットなどにも影響する非常に重要な要素となっています
ドレープ素材は何に使われるの?
ドレープ性のある素材は主に衣類とカーテンに使用される場合が多いです
衣類であればワンピース、スカート、カットソーなどドレープを持たせているアイテムは多く存在します
着心地だけでなく上品かつ柔らかな印象を与えるアイテムにドレープを持たせることがあり、特にレディース衣類にドレープ性のあるアイテムが多い印象です
カーテンでは一般的に多く用いられるひだがあるカーテンをドレープカーテンと呼ぶことがあります
室内の雰囲気づくりに大きな役割を持ち、保温性、遮光性に有効とされています
厚地である場合が多く、どっしりとした感じで風格もあります
ドレープ係数ってなに?
ドレープ性を表す指標に「ドレープ係数」というものがあります
これは生地の剛柔性試験方法の一つで、台に乗せた生地の垂直投影面積と台の面積の比から算出する方法で、JIS L 1096 8.21.7 G法によって試験方法が確立されています
簡単に説明すると
①生地を直径254㎜の円形にする(面積をS2)
②その生地を直径127㎜の台に置く(面積をS1)
③上から見たときの生地の面積を計測(面積をAd)
④(Ad-S1)÷(S2-S1)で算出
となります
要するに生地がどれだけ真下に垂れ下がっているかを測定することでドレープ性を算出しているということです
そしてこのドレープ係数は数値が小さいほど生地が真下に垂れさがっていることを表すため、ドレープ性が高いということを意味します
ただし最近ではその妥当性が問われることが多くなり、新たな方法が検討されている論文もあります
まとめ
今回はドレープについて解説してきました
ドレープとは人体などを覆った生地が自重によって自然な垂れ下がりを生じている状態を指す言葉です
またそれに加えて、垂れ下がりによってできるしなやかなたるみのあるひだを持つ形のことも意味します
ドレープ素材はワンピースやスカート等の衣類やカーテンに使用されます
ドレープ素材は上品かつ柔らかな印象を与えたり、室内の雰囲気づくりに大きな影響を与えます
ドレープ係数はドレープ性を表すもので、数値が低いほどドレープ性が高いことを表します
JIS規格で試験方法は定められていますが、その妥当性を問われることもあり、新たな方法も検討されています
ドレープという言葉を何となく知っていたけどしっかりと理解していなかったという人や、中には初めて知ったという人もいると思います
ドレープは製品の雰囲気に大きな影響を与えるだけでなく、使用感にも影響する部分であり、素材特性の中で非常に重要な要素となります
ぜひこの機会につくる側もつかう側もドレープについて理解を深めていただければと思います
ではまた!
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