どもどもTにぃです
複数種類の繊維を使用してつくられる複合素材
この複合素材をつくる方法として大きく4種類あることをご存知でしょうか?
その方法とは「交織」「交編」「混紡」「交撚」です
複合素材をつくるための方法という意味では同じであっても、それぞれ異なる手法であり明確な違いがあります
今回はそんな「交織」「交編」「混紡」「交撚」について解説していこうと思います
この記事を読むことで「交織」「交編」「混紡」「交撚」の違いについてお分かりいただけ、それぞれについての理解が深まると思います
ぜひ最後までご覧ください
交織とは?交編とは?
交織、交編とは2種類以上の異なる繊維の糸を使用し、織ったり編んだりすることで生地をつくることです
織ることで生地をつくる場合を「交織(こうしょく)」、編むことで生地をつくる場合を「交編(こうへん)」といいます
「たて糸とよこ糸で糸を変える」「異なる糸を交互に使用する」等によって1枚の生地内に数種類の糸を使用していきます
混紡とは?
混紡とは異なる種類の短繊維同士を混ぜ合わせて糸をつくることです
そして混紡によってつくられる糸を混紡糸といいます
混紡の方法としては、わたの状態で混ぜ合わせる「原綿混紡」と、わたから糸になる途中のスライバーという状態で混ぜ合わせる「スライバー混紡」の大きく2種類が存在します
今回の中で唯一、短繊維でしかつくることができない方法となります
混紡に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
交撚とは?
交撚とは種類の異なる糸を複数本撚り合わせて1本の糸をつくることです
交撚によってつくられる糸を交撚糸といいます
種類の異なる2本の糸を撚り合わせたものを「双糸(そうし)」、3本撚り合わせたものを「三子糸(みこいと)」と呼びます
一般的に交撚は繊維の異なる糸を撚り合わせることを指すため、同じ繊維で異なる色を撚り合わせる場合にはあまり使われません
異なる色を撚り合わせてつくられる糸は「杢糸(もくいと)」と呼ばれます
双糸に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
まとめ
今回は交織、交編、混紡、交撚について解説してきました
交織は2種類以上の異なる繊維の糸を使用して生地を織ること
交編は2種類以上の異なる繊維の糸を使用して生地を編むこと
混紡は種類の異なる短繊維同士を混ぜ合わせて紡績し糸をつくること
交撚とは種類の異なる糸を複数本撚り合わせて1本の糸をつくること
それぞれ複合素材をつくるためにとられる手法のことであり、それぞれ異なるということがお分かりいただけたと思います
少し語弊があるかもしれませんが
繊維の状態で合わせるのを「混紡」
糸の状態で合わせるのを「交撚」
生地のつくる際に合わせるのを「交織」「交編」
という認識だと覚えやすいと思います
複合素材はあらゆる衣類に使用されており、私たちの身近なところで活躍しています
「ポリエステル〇〇% 綿〇〇%」のような複数の繊維を混ぜて使用している複合素材を見た際には、今回の内容を思い出していただければと思います
ではまた!
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