どもどもTにぃです
「鉱物繊維」という繊維をご存知でしょうか?
鉱物繊維とはその名の通りで鉱物から得られる繊維のことです
鉱物繊維の代表例としては石綿が挙げられますが、実は鉱物繊維に含まれる繊維としては石綿以外にも多くの種類が存在します
そして鉱物繊維は衣類に使用されることはほぼ無いのであまり身近な繊維とは思えないかもしれませんが、私たちの周りでも使用されているものがあります
今回はそんな鉱物繊維に関して解説していこうと思います
この記事を読むことで、鉱物繊維とは、鉱物繊維の種類、鉱物繊維の用途などについてお分かりいただけ、鉱物繊維についての理解が深まると思います
ぜひ最後までご覧ください
鉱物繊維とは?
鉱物繊維とは鉱物質から得られる繊維の総称です
そもそも鉱物とは無機物質が結晶化した天然物質のことであり、その集合体が岩石となります
岩石などから繊維状で採取されるもの、もしくは岩石などを元に人工的につくられる繊維を総じて鉱物繊維と呼んでいます
ただしパウダー化した鉱物を練りこんだ繊維については通常であれば鉱物繊維に含まれません
例えば鉱石パウダーをポリエステルに練りこんだ繊維であれば、これはポリエステル繊維となるため合成繊維となります
これは主素材がポリエステルで添加剤として鉱石パウダーを入れているということになるためです
少し紛らわしいかもしれませんが、間違えずに理解しておきましょう
鉱物繊維にはどんな種類があるの?
鉱物繊維は大きく「天然鉱物繊維」と「人造鉱物繊維」に分けることができます
天然鉱物繊維
天然鉱物繊維には「石綿(アスベスト)」「含水珪酸マグネシウム繊維(ゼピオライト)」「珪酸カルシウム繊維(ウォラスナイト)」などがあります
この中でも石綿が代表的でありますが、発がん性をはじめ人体への影響が問題とされるようになり、現在では使用禁止となっています
その代替品として使用されているのが含水珪酸マグネシウム繊維や珪酸カルシウム繊維です
人造鉱物繊維
人造鉱物繊維には「ロックウール」「スラグウール」をはじめ、「ガラス繊維」「セラミック繊維」などもここに含まれます
ロックウールは岩石から採取される石灰などを1500℃以上の高温で溶かしてつくられる繊維のことです
スラグウールは鉄を精錬する際に出るスラグ(不純物)を高温で溶かしつくられる繊維です
どちらも鉱物を原料として人工的につくられるため人造鉱物繊維と呼ばれます
また鉱物を原料として人工的につくられる繊維という意味ではガラス繊維やセラミック繊維も含まれます
ガラス繊維やセラミック繊維に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
鉱物繊維は何に使われるの?
鉱物繊維はその特徴を活かして建材や産業資材関連に使用されます
石綿やグラスウールの用途としては断熱材がよく知られていると思います
また鉱物繊維は燃えにくい(燃えない)という特性もあるため耐火材や不燃材などにも使用されています
また鉱物繊維は防音材としても使用されており、特徴の一つである耐久性に優れた長持ちする防音材として利用されます
これらの用途で使われる場合は短繊維の状態で使用される場合が多いですね
そもそも鉱物は無機物質であるため、鉱物繊維も無機物質と同じような性質を持ちます
無機繊維に関しては下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください
まとめ
今回は鉱物繊維について解説してきました
鉱物繊維とは鉱物質から得られる繊維の総称です
そもそも鉱物とは無機物質が結晶化した天然物質のことであり、その集合体が岩石となります
岩石などから繊維状で採取されるもの、もしくは岩石などを元に人工的につくられる繊維を総じて鉱物繊維と呼んでいます
鉱物繊維は大きく「天然鉱物繊維」と「人造鉱物繊維」に分けることができます
天然鉱物繊維には「石綿(アスベスト)」「含水珪酸マグネシウム繊維(ゼピオライト)」「珪酸カルシウム繊維(ウォラスナイト)」などがあります
人造鉱物繊維には「ロックウール」「スラグウール」をはじめ、「ガラス繊維」「セラミック繊維」などもここに含まれます
鉱物繊維は断熱材、防音材、耐火材などの建材や産業資材として活用されています
鉱物というだけあって不燃性、耐熱性、耐久性に優れる繊維であり、建材などの用途に適した特性を持つ繊維でしたね
鉱物繊維も見えないところで私たちの生活を支えてくれている縁の下の力持ち的存在の一つだと思います
ぜひこの機会に鉱物繊維の存在を知っていただき、頭の片隅に置いていただければと思います
ではまた!
コメント