ナノファイバーとは?特徴や用途について解説

繊維製品の基礎知識
この記事はこのような方にオススメ!

・ナノファイバーってなに?
・ナノファイバーの特徴を知りたい
・ナノファイバーはどのように使われているのか知りたい

どもどもTにぃです

みなさんナノファイバーってご存知でしょうか
ナノファイバーを一言でいうと超極細繊維といえるでしょう

以前極細繊維としてマイクロファイバーのお話をしました
マイクロファイバーの記事もぜひご覧ください

しかしそのマイクロファイバーよりもさらに細い繊維がこのナノファイバーなのです
より細い繊維にすることでマイクロファイバーとは異なる性能を発揮するようになります
そしてそれはあらゆる場面で使われているものなのです

今回はそんなナノファイバーについてお話していこうと思います

ぜひ最後までご覧ください

 

スポンサーリンク

ナノファイバーとは

ナノファイバーとは

・直径が1nm(ナノメートル)から100nm、長さが直径の100倍以上の繊維状物質

ナノファイバーはこのように定義されています
はい、ここで謎な言葉が出てきましたね
「ナノ」とはなんぞや!
聞いたことはあるけどイマイチ分かっていないという方が多いのではないでしょうか?

ナノとは10億分の1という意味です
つまりナノメートルとは1メートルの10億分の1の長さということです

逆に想像もできないよ!
って言いたくなる短さですよねw

あえて例えるなら髪の毛が60マイクロメートルくらいなのでその1000分の1が60ナノメートルくらいということになります
正直例えたとしても想像はしにくいレベルですよねw

ここでお分かりいただきたいのは繊維の直径がナノメートルレベルという超極細のものがナノファイバーということです
そして極細にすることで様々な性能を発揮することになるということも合わせて覚えてください
どのような性能が発揮されるかは次に説明しますね

 

スポンサーリンク

ナノファイバーの特徴

ナノファイバーの特徴

・軽量で高強度
・なめらかな触感
・グリップ性、密着性
・超微細物質もキャッチ
・遮光性、遮熱性  等

繊維を極細にすることでマイクロファイバーのときにも無かった性能を発揮することになります

【軽量で高強度】
これは主に強化プラスチックに関する部分ですね
プラスチックなどの樹脂にナノファイバーを混ぜることで高強度をアップさせることが可能です
かつ軽量ですので様々なものに活用されています

【なめらかな触感】
ナノファイバーは繊維1本1本がとても細い繊維です
そのためとてもしなやかでなめらかな触感の糸、生地を作ることができます
手に吸い付くような独特の触感はたまりませんね

【グリップ性、密着性】
繊維1本1本が細いことで隙間がきっちり埋まります接触面積に最大になります
そのことによってグリップ性や密着性が高くなることが期待できます
そして先程のしなやかという部分もこのグリップ性や密着性に影響しているでしょう

【超微細物質もキャッチ】
マイクロファイバータオルは小さなホコリまでキャッチしてくれますよね
これは繊維が細く、細かいところにまで繊維が入り込むからです
そのマイクロファイバーよりも更に細いナノファイバーであれは更に細かなものまでキャッチできることは想像しやすいかと思います

【遮光性、遮熱性が向上】
ナノファイバーを使用することで隙間の少ない生地を作ることができます
隙間が少ないということは日光が通ってくにくくなりますので遮光性や遮熱性が向上します
また異形断面にしたり、酸化チタンを練り込んだりすることでさらに性能は向上するでしょう

ここに紹介しただけでなく他にも様々な性能が発揮されます
そしてまだまだ発見されていない性能もナノファイバーには隠されているかもしれません

今後ますます広い分野で利用されていく繊維となっていくでしょうね

 

スポンサーリンク

ナノファイバーの用途

ナノファイバーの用途

・高強度材として自動車部品
・高グリップ手袋類
・高性能マスク、フィルター
・遮熱日傘

【高強度材として自動車部品】
樹脂等にナノファイバーを混ぜることで強度を高めることができます
なおかつ軽量という部分も求められるのであればナノファイバーが適しています
安全性と燃費という点で強度と軽量のどちらも求められる自動車部品にナノファイバーはうってつけですね

【高グリップ手袋類】
スポーツ用の手袋や作業用の手袋にもナノファイバーは活用されています
表面積が大きくなることでグリップ力が増すので大切な場面で滑ってしまうリスクを下げられます
またこちらでも樹脂に混ぜることで強度も上がりますので丈夫で長く使えます

【高性能マスク、フィルター】
繊維1本1本が細かいことで微細な物質もキャッチできるようになります
これにより高性能フィルターやマスクとしても活用されています
またナノファイバーは抗菌性があるとの説もあるようです
これが本当であればますますマスクに適したものと言えますね

【遮熱日傘】
繊維がナノレベルの細さになることで繊維間の隙間もナノレベルに小さくなります
このことで太陽光に含まれる近赤外線を効果的に反射することが可能になります
それにより高い遮熱効果のある日傘が作られました
後加工で遮熱効果を持たせるものもありますがナノファイバーの遮熱効果は繊維自身が持つ特徴によって生まれるものなので効果の耐久性は半永久的のようです

 

スポンサーリンク

まとめ

まとめ

・ナノファイバーとは直径がナノメートルレベルの超極細繊維のこと
・高強度、グリップ性、遮熱性など様々な特徴がある
・自動車部材やマスク、日傘などに活用されている

今回はナノファイバーについてお話してきました

繊維を細くするだけで今までにはなかった性能が出てくるのは非常におもしろいですよね
そしてまだまだ多くの可能性を秘めているのがナノファイバーだと思います
これからもどんどんその性能を活かしたアイテムが出てくるでしょう

繊維の力で私達の生活がもっと便利に快適になることを祈っています
繊維の力にこれからも期待していきましょう

ではまた!

コメント